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第29話、読み終わりました!保健室で目覚めたシーンから、みんながサボってまで見舞いに来てくれてるのが伝わってきて、すごく温かい気持ちになりました。特に空舞と奏舞が「あとで説教だから」って戻ってくるシーン、思わず笑っちゃいましたね。主人公が「説教される理由がわからない」と困惑してるところも、なんだか可愛らしい…。最後の「イラついてきた(?)」の一文が、この後の展開を予感させてドキドキします。続きが楽しみです!
目を覚ますと、保健室のベッドだった。久しぶりに寝た感じがする。もう少しこのままでいたい。
視線を巡らせるとカーテンの下に足が見えた。5人いるらしい。もしかしてと思い、私は体を起こしてカーテンを開いた。
「あーちゃんっ!」
「愛楽…よかった、痛いところはない?」
「心配かけさせんな」
「愛楽ぁっ!」
いつもの4人と、保健室の先生がいた。奏舞とティナが私を抱きしめてくれる。体温の温かさに、心がほぐれた。
「今何時?私あれからどれだけ寝てた…?」
「10時。2時間ぐらい寝てたのか」
「えっ、みんな授業は!?」
「「サボりだよ」」
双子の声が揃う。これじゃあまるで問題児みたいになってしまうじゃないか。
「ほらお前ら、御神が起きたんだからもう教室戻れー」
「えぇ〜?もうちょっとだけ!」
「先生が怒られるんだよ。早く行け」
「ちぇ〜」
みんなは名残惜しそうに保健室を出ていく。私も出ていった方がいいのだろうか。そんなことを考えていると、空舞と奏舞が全速力で戻ってきた。
「愛楽/あーちゃん、あとで説教だから」
「え?」
「早く戻れ! 」
先生がそう言って、2人はまた全速力で走っていく。嵐のようだ。でもそんなことより気になることがある。
私、何か悪い事をしただろうか。どちらかと言うとされた方じゃないか。なぜ説教をされるんだ。
疑問ばかりが浮かんで頭の整理が追いつかない。
「御神、お前はどうする?」
「私ですか?」
「戻っても戻らなくてもいい。帰ってもいい。荷物は担任に取らせに行くから」
先生は選択肢をくれた。でも、確認したいことがあった。
「あの女子たちは今どこにいるんですか」
「教室だろうな。なにせ授業中だから」
「なら、ここにいます。まだ帰りません 」
「そうか。じゃあ荷物だけここに持ってこさせるか。担任に」
保健室の先生は私の担任になにか恨みでもあるのだろうか。
下校時刻になり、奏舞たちが迎えに来てくれた。
「あれ、ティナと光平は?」
「2人はなんか委員会の集まりがあるんだって」
「そうなんだ」
「愛楽、帰ろうか」
「うん」
この時の私は、保健室で2人から言われた事を全く覚えていなかった。
「ねぇ、なんで2人とも私がいじめにあってるって気づいたの?」
「なんでって…あからさまだったからね」
空舞が呆れた顔で言う。
「隠し通せたと思ったのになぁ」
「それだよそれ。俺らめっちゃ怒ってるからね?」
「え?」
「このまま愛楽の家に行こう」
「え、ちょっと待って…、なんで」
そこで思い出した。保健室で、説教すると言われたことを。
なんだかだんだんイラついてきた(?)