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かわいい〜💙 ショウタにでれでれだろうなぁ💛
💛💙で猫は可愛いしかないですね〜🥹 続き楽しみです🥰
猫を拾った。
澄んだ青い目が印象的な白い猫。
黒い首輪を付けていたから、飼い猫だろう。
人懐っこいやつで、夏の夜、窓を開けていたら突然入り込んできた。
ーニャーーーン
💛「お前、どこの子?」
ーニャン
当然答えるはずもなく。
俺に身体を擦り付けると、膝の上に乗った。
そのうち出て行くだろうと、放っておいたら、ずっとまとわりついてきて、もう寝ようとベッドに入ると、枕の横で、小さな身体を丸めてその猫も目を閉じた。
💛「泊まっていくの?飼い主に怒られないか?」
ーニャン
猫は、気にすんな、とでも言いたげだ。
俺も目を瞑った。
どれくらいの時間が経っただろう。
真夜中。
俺を呼ぶ声で目が覚めた。
💙「おい」
💛「………ん?」
💙「おい、お前」
💛「うわっ!!!」
同じ布団の中で、裸の男が横になったまま、俺を見ている。
色白で、ふわふわと柔らかい髪をした、美しい男。整った顔立ちをした、中性的な見た目の若い男だ。
💛「だっ、誰だお前?」
思わず飛び起きて、布団が剥がれ、男の裸体が露わになった。男は一糸纏わぬ姿で、横になっている。華奢だが、引き締まった白い身体を横たえて、動じることなく俺を見ていた。
💙「ショウタ」
男は別になんてことないですよ、という感じで俺に名を教えてくれた。
💛「……どっから入った?」
ショウタは、部屋の隅の小窓を指差したが、開いてる隙間はほんの15センチほど。大人の男が通れるような大きさの隙間でも窓でもない。
💛「なんで裸なんだ」
💙「服とか、持ってねぇもん」
目のやり場に困るので、Tシャツと新品の下着、そして、ジャージを貸してやった。
渡すと、
💙「着方がわからん」
と言うので、教えながら全部着せてやる。
ふう、これで少しは落ち着いた。
それにしてもコイツはどこから来た誰なんだろう。言葉は話すが、どこか浮世離れした感じがする。しかし、ひとつ言えることは、俺にぴったりくっついて、離れないということだ。時々身体をすりつけてきては、甘えてくる。
💛「猫みたいなやつだな」
💙「だって、俺、猫だもん」
そう言って可愛らしい口元を結び、目を閉じて、肩に凭れてきたショウタを、俺は思わず撫でてしまった。
💙「ん……っ」
💛「変な声出すな」
💙「きもちいい……」
優しく髪を梳くように撫でると、ショウタは本当に気持ちよさそうに目を閉じた。
💛「…………」
可愛い。
大人の男に対して、言うべき言葉ではないかもしれないが、ショウタを可愛いと思ってしまう自分に驚きながら、喜ぶのでつい撫で続けた。
今思えば、すぐに追い出そうとか、家まで送り届けようとか考えなかったのが不思議だ。
💛「朝まで一緒に寝るか?」
💙「うん。俺も眠くなってきた」
そう言うと、男2人で、一つのベッドに寝た。