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⚠注意⚠
⚠全てフィクションです
⚠実際の国や組織、団体とは関係ありません
⚠政治的意図、戦争賛美はありません。
⚠文才皆無
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇その日の空は澄み切った青で夏の日差しが燦々と降り注いでいた。そして、いつもどうりに、何も起こらず平和に今日という日が終わる”筈”だったのだ。
「ドイツさん、おはようございます。」
「あぁ日本、おはよう。」
時計を見ればもう午前2時。オフィスに残っているのは日本とドイツで、残業の常連である。
「じゃあ、日本。後は任せた……」
ドイツが濃く隈のついた顔を上げ、のろのろと仮眠室に向かって行く。ドイツ同様まだ隈のついた顔で「了解しました……」とパソコンを立ち上げ机に向かった。仮眠室からドイツのあ゙ぁ゙~と云う幸福のうめき声が聞こえてきた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
日本side
チュンチュン(スズメ)
目覚めればオフィス。昨日もオフィス。私の家はオフィスだったのだろうか…あ、アパートの家賃払ってない……(泣)
そしてあの後起きて仕事をしていたのだろうか、ドイツさんの干からびた残骸が落ちている。此の儘では清掃員さんに片付けられてしまうので残骸(ドイツさん)に落ちた眼鏡をかけてやる。
「……ハッ!!済まない。寝落ちした。」
覚醒したドイツさんはバビョンと立ち上がり、玄関を開けてくる。と云ってオフィスを出て行った。
「……資料は、、終わってる……良かったぁ」
終わらせたのははドイツさんだろうか、おかげで上司の説教は回避した。後でお礼に珈琲でも買ってこなければ。
「はぁ……」
溜息をついて無機質な天井を見上げる。外は燦々と夏の日差しが差していて、こんな日は何故だろうか泣きたくなる。
「あーあ、こう云うのは秋とか春とかそういう季節に云うもんなんでしょーね……」
写真の中の輪郭をなぞりながら呟いた。貴方のせいなんですからね。
暫くの間沈黙で写真を見つめていると、ドイツさんが帰ってきた。
「なぁ、日本。日本にはお盆?と云う物があるんだろう??」
帰ってきて唐突にそんな事を聞かれて、「え、あ、はい。」みたいな間抜けな答えになってしまった。
「あと一週間くらいでお盆ですね。お墓参りに行くのが通常ですが……今年も行けそうにない……」
そう云って笑ってみせる。実際、墓参りはにゃぽんと付き添いでアメリカさんが行ってくれる。なんだか申し訳ない。
「……じゃあ、今日墓参りにでも行かないか。」
墓参りか……今日でも良いだろうか。ぼんやりと考える
「えぇ、良いかもしれまs………え??」
暑い暑い夏の日だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ドイツside
日本と会社を抜け出して電車を乗り継ぎ、海の良く見える墓地に着いた。
「ほ、本当に良かったんです??会社を抜け出すなんて……」
線香に火をつけながら日本がモゴモゴと呟く。
「あー……いや、別に。今日でも良いんだろ?俺の実兄が世話になったしな。あと兎に角、会社から出たかった」
そう云いながら手を合わせる。其れに合わせ日本も合掌する。
兄を最後まで信じ、裏切らず支えていてくれた唯一人の人物。「先輩の弟君ですか。よろしくお願いします。」と云って青年らしくニコッと笑ってみせた顔は子供ながらに素敵だと思った事を覚えている。
「……ありがとうございます。」
日本はあの時の日帝と同じ様に、ニコッと笑ってみせた
「やはり兄弟だな……さて、そろそろ他の奴らも来るだろうから帰るか」
「そうですね、本当にありがとうございました」
そう云って柄杓を片付けようとした瞬間だった。
ビシッ
何かが割れる音がした。
青い空に黒い亀裂が見えた。
「は……??」
ーーーーーーーーーーーー
記録:8月6日午前8時15分。境界の一部が崩壊。
「Oh My God……マジかよ」
家の窓から身を乗り出すアメリカ
「此れは此れは……」
車の中で苦笑いを零すイギリス
「まずいんね……」
目覚めたばかりの状態で空を見上げるイタリア
「此れは……残業コースかなぁ」
列車の車窓に身体を傾け目を瞑るカナダ
「あーやだやだ……」
筆をぶん投げ、空を睨見つけるフランス
「やってくれたネ……チっ」
煙草をふかしながら舌打ちをする中国
「……二日酔いの幻覚じゃなさそうだな。」
溜息をついて走り出すロシア
此れは常世と現し世の間が無くなった10日間の記録
コメント
1件
いぬいさん、第1話読みました!「常世と現し世の間が無くなった」という設定、すごく気になりますね。冒頭の残業シーンから一転、お墓参りでの静かなやり取りが沁みました。ドイツが日本を気遣って連れ出してくれた優しさと、写真の輪郭をなぞる日本の切なさが対照的で…。最後の空の亀裂、各国の反応もキャラが立っていて続きが気になります!