テラーノベル
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〘 👑視点 〙
入院し始めてから1~2週間程経った日。
遂に、病室から出て病院内を迷惑かからない程度に歩くことが許可された。
勿論。俺は許可されたその日に病室を出て歩き始めた。
点滴も既に取れていて、腕が軽い。
👑(……この病院には、花園があるんか…、)
👑(………いや豪華すぎひん??)
病院の凄さに驚きながら、花園の中へと足を踏み入れた。
色とりどりの花が視界全面に映り込み、春の訪れを再告していた。
花の匂いがふんわりと漂い、鼻の中にスっ透き通るように通る。
太陽の光が差し込み、暖かく俺を照らす。
風に揺れる花々が、まるで歓迎するように優しく揺れている。
───その風景は、心の奥から温められていくような気さえもした。
咲き乱れる花の隙間から見える空は、青く、澄み切っていて吸い込まれてしまいそうだった。
ーーーーーー
暫く歩くと、花に囲まれたベンチが現れた。
___それに、腰をかけた。
少し歩き疲れた足は、ズンッと一気に重たくなる。
ただそれと対照的に、気持ちは澄んでいて心地良い。
それは春の空気のお陰なのかもしれない。
やわらかな風が頬を撫で、心までほどけていく。
*ガサッ*
背後から突如、音が聞こえた。
草木が誰かに触れた音。
それとも、ただの春風か。
?「ぁれ~、先客ぅ〜?」
___人だ。
のんびりとした声。
優しいようでどこか闇を抱えているように少し震えていた。
それに、手にはスケッチブックを握り締めていた。
👑「……ぅあっえっと、こ、こんにちはっ、!」
?「ふふっ(笑)こんにちはぁ〜」
?「…隣、良いですか?」
👑「ぁっ、ぅど、どうぞっ!」
ストンッ、と俺の隣に座り込む。
そんな彼からはふわっと心地よい匂いがしてくる。
それは、使っているシャンプーの匂いだろうか。
ーーただ隣に誰かがいるだけで、この景色が少し特別に感じられた。
木々の隙間を通り抜け、差し込んでくる光は地面の上でゆらゆらと揺れている。
まるで、炎が燃え、揺らいでいるかのようだった。
?「……ねえ、」
👑「ぅあっいッ!?」
?「んはww何その変な声!www」
👑「ぅう、、//」
余りにも変な声に、自分でも驚く。
無論、彼は笑っていて頬に熱が集まる。
👑「…っあ、ぇっと……何ですか?」
?「あ、そうそう。君の名前ってなんて言うの~?」
👑「ぅえっと、、👑って言います、っ!」
?「へぇ~……じゃあ”👑ちゃん”ね!」
👑「ぁえ、?」
?「……もしかして嫌だった?」
👑「ぃ、いや、、そんなことは……!!」
?「ならいいね!」
👑「……ぁ、ぁの……貴方は…、?」
?「……俺は🍵っていう!」
👑「ほへぇ~!🍵って言うんやな、!✨」
👑「んぇっとじゃぁ、、”🍵くん”!」
🍵「ッッ!」
👑「……?ぅぁれ、?もしかして嫌やった、?」
🍵「…ッぁ、ッ別にそんなことないよ!」
👑「…そうなんやな!なら良かった!」
気さくに話しかけてくれた彼。
けれど、彼のことを”🍵くん”。
そう呼んだ時、少し彼の顔は歪んだ。
ーーまるで、苦い思い出を思い出しているようだ。
次の行動は、沈黙だった。
その静けさが本来の花園の美しさ。
けれども今は、その静けさが逆に不自然のように思えた。
👑(きっとこれは、何かの勘違い……、なはず、、)
少し変わった俺のいつも通りの生活。
その生活は少しずつ、微かにズレ始めていた───。
5話 彼との出会い _ 𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
コメント
4件
翠くんが出てきた!!何かトラウマがあるのかな、、
うわぁぁぁ、!!!!すっち!!!!