呪霊降濁

（透たちは、再び開かれる黄泉の門に対峙し、呪詛の王が示したその先にある「地獄の対蹠点」――その名の通り、黄泉が本当の意味で地獄へと変わる場所を知ることになる）

透「12月1日…決戦の日か…。」

景井「逃げられない。奴が本気を出してくるのは分かってる。だが、俺たちにはまだ戦える力があるはずだ。」

白川「だな…これまでとは違う。今度は、あの呪詛の王を完全に打ち倒す。」

神風「黄泉がどんな場所でも、俺たちが守るべき未来はある。決して引き下がるわけにはいかない。」

黄泉の門が大きく開き、電子的な音が響き渡る。門の向こうに広がるのは、言葉にできないほど歪んだ、異様な空間――電脳空間と現実の境界を越えた「黄泉」の真実が現れる

透たちは、恐怖と決意を胸に、その黄泉の空間に足を踏み入れる。だが、そこに広がるのは、かつて見たことのない無限のデータが交錯する世界だった。すべてが歪んだグラフィックのように、物理法則すらも通用しない。

透「ここが、黄泉の真実…」

景井「この電脳空間の中で、すべてが管理され、操られてきたんだな。」

（突然、空間が歪み、呪詛の王が姿を現す。彼の存在そのものが空間を不安定にさせ、圧倒的な力が漂う）

呪詛の王「来たか、蛮勇め。しかし、ここは抜け出せぬ地獄だ。俺が望んでいた“完璧な世界”が、ついに完成する。」

呪詛の王の背後には、無数のデータの渦と、無限の影が渦巻いている

呪詛の王「黄泉が現実と交差することで、この世界は破滅を迎えるだろう。俺は全てを支配する。“人間”の存在を消し去ることが、俺の最終的な目的だ。」

呪詛の王が手をかざすと、地獄のような景色が広がり、透たちはその世界に引き寄せられる。強烈なエネルギーが空間を圧迫し、彼らの力を試すように周囲に障害物が現れる

神風「これが、黄泉の本質か…。だが、俺たちは諦めない！」

透「これまでの戦いを無駄にするわけにはいかない。俺たちの力で、この空間を切り裂く！」

景井「奴の支配を終わらせるために、絶対に負けるわけにはいかない。」

透が力を込めて手を差し出すと、炎のようなオーラが彼の周囲に広がり、景井と白川、神風もその力を集めて攻撃を繰り出す

白川「これが最後の戦いだ…。俺たちの意思を込めて、全てをぶつける！」

だが、呪詛の王の力がそれに応じて広がり、彼らの攻撃がすべて弾かれていく。呪詛の王は冷ややかに笑みを浮かべる

呪詛の王「お前たちの力など、所詮は一時の輝きに過ぎん。黄泉の支配は崩れぬ。」

（透、景井、白川、そして神風は、まさに死闘を繰り広げながらも、呪詛の王に立ち向かう）

透「まだ終わらせない…！」

彼の言葉とともに、空間が震え、力がみなぎる

透「黄泉を壊すのは、俺たちだ！今までの苦しみも、絶望も、全てを越えて、この戦いを終わらせる！」

その瞬間、透の体が青白い光に包まれ、すべての力が集結する。そのエネルギーが、呪詛の王に向けて放たれる

呪詛の王「無駄だ…それでも、この世界の終焉は避けられぬ！」

そして、透の力が空間を切り裂く瞬間、黄泉の支配が揺らぎ始める。呪詛の王の力が次第に崩れ、最終的な決戦が近づく。