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俺は廊下に天童さんたちに呼び出された。
何だよ、俺だけって。
俺、なんかした覚えなんてねーけど。
シラブ「なんですか」
少しイライラを込めて言う。
と、
天童さんは俺の肩を組み、やや耳打ちのように言った。
サトリ「けんじろ〜は美樹ちゃんが元彼の及川徹とバイト終わり一緒に帰ったこと知らないヨネ?」
…
シラブ「は?!」
びっくりしすぎて素で驚いてしまった。
サトリ「声が大きいヨ!シ〜〜」
俺の口を手で塞ぐ天童さん。
は?
どういう事なんだよ?
はっ?
なんで?
混乱していて言葉が出てこない。
エイタ「美樹から聞いてなかったのか?」
瀬見さんから言われたけど聞いてない。
ましてや今日、いつもより目が合う回数が少ないし授業中や休み時間、何か考え込むような感じで…
は?
サトリ「俺は〜りっこチャンから聞いたんだけどォ、美樹チャン悩んでたみたいでネ?
バイト先が青葉城西の元彼クンの常連のお店だったらしくって〜
美樹チャン、バイト初日にお水こぼしちゃったりコップ割っちゃったりして大変だったみたいダヨ〜
そこで!元彼の及川徹クンに会っちゃって〜
優しくされて〜…」
シラブ「は…?」
浮気したのか?
サトリ「バイト終わりにいて断れなくて一緒に帰った事、
「浮気になるの!?なんて事しちゃったの…罪悪感で…どうしよう〜お兄ちゃん〜」って泣くくらい考え込んじゃってるんだヨネ?
お兄チャン☆」
エイタ「お前はお兄ちゃんやめろ」
は…?
じゃあ今日目が合わないのって、その事で考え込んでたが理由?
…
まじかよ。
その元彼の及川徹には○意しか湧かない。
優しい美樹は断れなくてってことか。
イライラでどんどん眉間に皺が寄るのが分かる。
と
サトリ「…けんじろ〜。」
天童さんが俺を見て言う。
サトリ「美樹チャン、優しくって危なっかしいんだからちゃんと守ってあげなきゃダメダヨ?」
そして俺の耳元で
サトリ「俺の美樹チャンだって証明する何か…がないと。
美樹チャン。元彼に、奪われちゃうヨ」
と言った。