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私は試験会場へと足を運んだ。そこはたくさんの受験者と緊張で充満していた。
八宮「本当にできるのかな」
いや、できるのかなじゃない。やるんだ。と私は決意を固めた。
タッタッタッ
緊張に飲み込まれそうになっていると、目の前のステージの端から足音がした。
ステージの中心で止まると、キュッと音を立て、綺麗にこちら側に向きを変えた。
ザザッ
その瞬間、その場の全員が、しっかりとした姿勢で立った。
私も急いで合わせた
八宮(神空師匠から、試験のことは何も聞いてないからよくわからないんだよなぁ。)
???「諸君、ご機嫌様。私は、防衛組三番組隊長の西ノ瀬焚燵(にしのせ たつ)」
西ノ瀬「今回の試験監督を務めさせてもらう」
そう言うと、早速試験の内容を語り出した。
西ノ瀬「試験内容は簡単だ。まず、1辺大体1キロほどの四角形のフィールドにみな入ってもらう」
西ノ瀬「その後、こちら側で逮捕したギフテッドの死刑囚を解き放つ。解き放たれたこのフィールドで1日生き残ったら合格だ。しかし、殺される可能性もある。そこの覚悟はしておけ」
西ノ瀬「では、はじめ!」
その掛け声と共に、一斉に、フィールド内へ走り出した。
西ノ瀬「ハッハッハ!俺、しっかりとできたな!」
神空「キャラ変がすごいぞ。落ち着け。燵。」
西ノ瀬「ハッハッハ!」
やばい。やばい。勢いで中心付近に来ちゃったけど、本当に戦えるかな。
私は最初にそう思った。
特有の超能力を持ってない刀を使っている私には、不安しかなかった。
???「へっへっへ!女か!殺しやすいぜ!」
死刑囚1「へっへっへ!しね!」
そう言うと八宮に飛びかかった。
八宮(大事なのは基礎、基礎!)
一瞬、体が強張ったが
スタッヒュッザァンッ
華麗な立ち回りで、死刑囚の体を真っ二つに斬っていた。
八宮(倒せた。努力は無駄じゃないんだ)
涙が溢れそうになったが、必死に堪えた。
その後も、来たる死刑囚を次々に、きっていった。
八宮(うぐっ。なんだこの異臭、、)
振り返ると、そこには巨大な異形のものがいた。
???「なぁ、なぜ俺らをそんなに殺したがるんだ?」
八宮「君が悪いやつだからだよ。」
そういうと、容赦なく私はきりかかった。
ザァンッ
ヒュッ
巨大なものから出る速さとは思えないほどのスピードで背後をとられていた。
???「俺は天紀」
ただ、自分の名を名乗り、彼は拳を振り翳した。
ビュッドガァンッ
スタッ
必死に私は避けた。
八宮(殴られた場所の地面が抉られて、爆発したような跡になっている。)
考える暇もなく、次の拳が飛んできた。
八宮(間違いなく、1発でも当たったら死ぬ。)
ドガァンッ
スタッ
ギリギリでまた私は避けた。
八宮「ただ、強いギフテッドが故、反動が大きい。」
地面に直撃した後、すぐさま斬撃を与えればいい!
私は閃きを感じ、すぐさま、行動にうつした。
次の拳がまた飛んできた。
ドガァンッ
スタッ
背後に回り込み、私は飛び上がった。
ヒュウウウッ
風を切る音が響く。
八宮「私の勝ちだ!」
勝ちを確信した瞬間、隠していたと思われる3、4本目の腕が私に向かって飛んできた。
私は死を感じた。
体制は変えられない。どうする。このままじゃ爆発に巻き込まれて死ぬ。どうしたら。
神空「大事なのは基礎だ」
この一瞬で私は考えつき、飛んできた拳の側面、恐らく爆発を避けられるとこに受け身をとった。
そのまま拳は直進し、建物にぶつかったところで爆発した。
天紀「そんな、バカな!死ぬなんて!俺が」
またもやヒュウウウッと風を切る音が響く。
ザァンッ
斬撃音が響きわたり、ボトッと袈裟斬りにされた箇所が落ちる。
八宮「勝てた。良かった」