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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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八宮「勝てた。良かった」

無理な動きをしたから、体力は残り少ないが、本当に勝ててよかった。

だからといって油断はできないので、私はすぐさま走り出した。

その後も、襲いかかる死刑囚たちを切り続ける。


そして1日がたった。

八宮「ハアハア。」

私は予想外の疲労から、刀がなければ立っていられなかった。

何百人もいたのに、生き残っていたのは、私を含め、たったの4人だった。

西ノ瀬「皆の者、ご苦労であった。生き残った君たちは正隊員として認める。今後も健闘を祈る。それでは」

そう言うと、そそくさとステージ端に姿を消していく。

八宮「本当に生き残ったんだ」

私は、本当に隊員になれたことと、今までの思いが込み上げてきて、涙が溢れそうだった。

しかし、我慢して疲労と怪我に痛む体を引きずり、山田さんと神空師匠が待つ場所まで帰ろうとした。


ガチャッ

扉の開く音がした。私は顔を上げると、そこには山田さんと神空師匠が待っていた。

神空「おかえり。八宮。」

山田「おかえりなさい。」

私は、思いが爆発して、2人に飛び抱きついた。

山田、神空「本当によく帰ってきた」

次の日

神空「よく寝てるな本当に」

俺と山田は、無事か不安で昨日は本当に怖かった。でも、弟子がこうしてしっかり帰ってきたことがとても嬉しかった。

八宮は、怪我は治りきってないものの、疲労はとれたっぽい顔をしていた。

優しい笑顔で俺は中庭を見た。

神空(ここの桜、こんなに大きくなったんだな)

山田「神空隊長!上の方から任務の報告ですよ」

神空「ん?」

山田「観光街として有名なある再現された城下町で、1週間続いて、若い男女が攫われてるらしいです。」

山田「そこには、血痕と身につけていたと思われる服の一部が落ちていました」

山田「そして、若干残っている気配の強さから、恐らく、あちら側の防衛組かと」

神空「そうか。何人派遣されるんだ?」

山田「私たちから数名と3番組からも数名出されるそうです」

山田「それと、目撃者の発言によると、服には7番と隊長とかかれていたそうです。」

神空「となると7番組隊長か」

神空「厄介な戦いになるなこりゃ」

そう言うと、俺はすぐさま立ち上がり、外へと向かった。

山田も後ろから早歩きでついてくる。

ガタッ

入り口近くの部屋から扉が開く音がした。

八宮が立っていた。

八宮「私も行きます」

神空「何言ってんだ。今回の戦いは隊長クラスだ。生半可なやつが来ていい場所じゃない」

八宮「それでも、私は戦います」

またもや、俺は心打たれてしまった。

山田「私もいいと思いますよ。やばかったら、守りますよ」

神空「頼む。山田。」

俺は若干不安そうな顔で見つめた。

山田「何言ってるんですか隊長!私はあの偉大なる1番組隊長神空総悟の右腕ですよ!」

俺は苦笑いしながら受け流した。

八宮も心配だが、副隊長だからと言って無茶をしている。

だからこそ、今回の戦いで俺を含め死人が出るかもしれない。ただ、出すつもりはない。

それが俺の決意だった。

俺たちは移動する間に、夜になってしまった。

深夜に着いた頃、3番組も合流した。

西ノ瀬「ハッハッハ!よう!山田!神空!同じ任務とはな!」

神空「そうだな」

八宮(西ノ瀬って人、こんな雰囲気だっけ )

山田「西ノ瀬隊長も元気そうでなにより」

西ノ瀬「ハッハッハ!山田もな」

八宮自身は、とても大柄で筋肉質で頼り甲斐のありそうな隊長だと思った。

そして、その隣には、暗そうな雰囲気を持つ、八宮と変わらない小柄な男がいた。

八宮「あの、そちらも隊員を私と同じおまけで連れてきたんですかね」

ゴツンッ

その瞬間、私は頭をゲンコツされた。

山田「本当何言ってんの!失礼だよ!」

八宮は一瞬混乱した。

山田「この人は、影月闇(かげつきやみ)3番組の副隊長だよ!」

八宮「え!そうなんですか!ごめんなさい」

影月「僕は別に、勘違いされるのは慣れてるので」

そう話している時、キャアアっと悲鳴が聞こえた。

悲鳴の方に全員で走っていった。

そこには、あの時の血痕と、服の一部が落ちていた。

八宮「また、逃げられて」

神空「まだだ」

影月「影式 影識覚」

若干、暗闇の影が揺らいだような感覚がした。

影月「北西の方向300mに、いる」

西ノ瀬「了解だ!火式 炎華一閃」

ドゴオオオオオッ

物凄い、爆発音と燃え上がる炎で、埋め尽くされた。

ウガッという悲鳴と血飛沫がみえた。

西ノ瀬「掠ったか。」

???「いってぇなコラ。」

異様な雰囲気を感じた。

隊長クラスでも少しは怖気付くような感覚。

神空「あいつもやべーけど、これ1人じゃねえぞ」

神空「雑魚どもがうじゃうじゃいるのと、やべーのがもう1人な」

西ノ瀬「ハッハッハ、、」

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