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いつ消えてもいいように、ビデオカメラに僕の最後のメッセージを残すことにした。
僕の大切な人たちに向けた最後の言葉。
まずは、いつでも僕の味方になってくれた光。
『雫へ
急にこんなのを残していなくなってごめんなさい。
涼のことで、いじめのことで苦しんでた僕に、勇気をくれたのは雫でした。
光に言ったら、どんだけ苦しくても楽になる。
癒やしのような存在でした。
雫は、僕にとっての光でした。
僕も誰かの光になれてたかな。
なんて、今では考えてたりします。
ねぇ、雫。
僕を守ってくれてありがとう。
僕の代わりにたくさん生きて幸せになってね。
大好きだよ。
さようなら。』
これを渡すのはきっとそう遠くない。
『涼へ
いつまでもいつまでも幸せでいてください。
怜央と仲良くね。 』
涼に伝えたいことは沢山あるけど、言ってしまえば、迷惑がかかるから、
邪魔者の僕は、静かに消えよう。
『ばいばい、涼』
翌日、海岸で発見された青年は、とても幸せそうな笑顔を迎えていたと言う。
青年が亡くなってから毎年、決まった日に花を手向けに来る青年がいた。
花の名前は紫苑。
そして、もう一つはハーデンベルギア。
花言葉は、
シオン【君を忘れない】
ハーデンベルギア【あなたに会えてよかった】
この物語はバッドエンドで終わると思った?
実は、この話には後日談があってね、
君は来世って信じる??
花を手向けた青年はね、信じ続けたんだよ。
自分はきっと、来世で一緒になれるはずって。
それが叶ったのか、二人はね、来世で幸せに暮らしてるそうだよ。
ハッピーエンドってあるんだね。