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はわぁ〜!!文章が神…らぴくんってやっぱりるかぴくんですよね〜!メルちゃんかわえぇみかちかわぇ✨
「はぁー…やっと終わったぁ…」
俺はほとんど持たなかった筆記用具を筆箱の中にしまいながら呟く。
午前11時すぎ。やっと大学の講義が終わった。
特にこのあと予定もなく、急いでもいないので、人の波がある程度収まってから外に出ることにする。
なんとなくスマホを開くと、一件の通知がきていた。
(あ…心音だ)
めておらの公式ペアでもあり、それ以前からの長い付き合いの彼からLINEがきていた。
今、暇?と明らかに暇してそうな文面だった。
Yesと答えてはしょうもないことに何時間も付き合わされることは目に見えているので俺は質問を上手く避けることにした。さっき大学の講義終わったとこだよ。と返事をする。
心音は、数秒で既読がついた。
暇すぎだろ。
するといきなり電話がかかってきた。
「相手のTPOぐらい考えろや…」
反射的に着信拒否を押す。流石に講義室で電話はできない。
今から外出るからそしたらかけ直す、とだけ送りリュックを背負って急ぐ気はなかったのに小走りで講義室を出た。
人の波に飲まれながら何とかキャンパスから出てこれた。日陰のベンチに座り、スマホを取り出して心音に折り返し電話をかける。まさかのワンコールで出た。
暇すぎだろ。
「もしもし?心音くん?」
「らぴす!!もしもし!!」
電話越しに聞こえる少しノイズの入った声は、聞き慣れていてどこか落ち着く。
「いきなりどうしたん?」
「ねーらぴす、授業終わったんだよね?」
「うん、終わったけど…」
「…っしゃあ!!」
明らかに何かを企んでる嬉しそうな声がしたので、俺は警戒する。
「昼から酒は嫌やで?」
「違う違う!そうじゃないって!w」
「じゃあなに?またどうせ変なとこ連れてくんやろ」
俺が若干キレ気味に言うと、電話からは心音ではない笑い声が聞こえた。
「ww 心音、信用なさすぎ…笑」
「…!?ロゼ…??」
「あ、バレたぁ?笑」
「なに?2人でいるの?」
「あ~…まあ、そんなとこ?」
あやふやな返事が返ってくる。
「嫌なメンツやな…何してるん?」
「ん~……あー…まあ、ちょっとね?」
「色々よ、色々」
「いや怖すぎだろw」
電話越しでも焦っていることが分かる声に不安を覚える。何を企んでいるんだか。
「で結局何?どうしたの?」
俺が話を戻すと、あぁ本題忘れてたと間抜けな心音くんの声がした。
「あのさ、らぴすさ、このあと空いてる?」
やっぱり酒の誘いかよ。
「酒は嫌だって言ってんじゃん~…」
「違うって!」
「じゃあなんやって」
「このあとさー…俺ん家来てくれない?」
わざわざ電話しといて、それだけかよ。
暇すぎだろ。
「はー帰ってきたぁ…」
大学から家まではそんなに遠くないが、やはり行くこと自体疲れる。俺は倒れそうになりながら、乱暴に靴とコートを脱ぎ、手を洗いソファにダイブした。
「…えー…俺これから心音の家行くのぉ…?」
そう、俺は悪魔の誘いに乗ってしまったのだ。
別に断る理由もないので了承はするが、やはり自分の家に帰ってきてしまってはもう外に出たくない。
どうせ宅飲みだ。ロゼと2人だと寂しかったのだろう。
スマホを開いて時間を確認する。16:30すぎだった。
約束は18時に心音の家。飯は食ってこないでと言われた。
心音の家まで電車で30分…つまり自由な時間はあと1時間しかない。
…いや、1時間あるのか。
「あーやば、寝そう…」
ぼそっと呟くと猛烈に睡魔が襲ってきた。
アラームもかけずに俺は眠りに落ちた。
電話の着信音で起きた。
ソファで寝ていた俺は、寝ぼけながらスマホを取り応答を押す。
ちなみにLINEの通知は+999になっている。全て心音からだ。
暇すぎだろ。
「うおおおおいいいらぴすぅぅうう!!」
応答を押すと、心音の元気な声が聞こえる。
「…ん……なに…?」
一方俺は眠すぎてそのテンションにのれなかった。
「……え…お前……もしかして寝てた?」
「んぇ…?うん……」
はぁ…と心音のため息が聞こえる。
はーいこいつやっちゃってまーすと遠くからロゼの声も聞こえてくる。
心音は一呼吸おいて、叫んだ。
「ワットタイムイズイットナウ!!!!」
「は…?」
日本語英語すぎる質問にムカついてキレそうになった。
2秒後寝ぼけた頭でやっと意味を理解した。
「っぇ……あ…そういう感じ…?」
俺は時計を見る。
時刻は…なんと18時半を回るところだった。
「……」
「……心音、ごめん。」
思わず出てきたのは情けなさすぎる一言だった。
現在時刻、19:28。
集合時間から、なんと1時間28分の遅刻。
やっと心音の家に着いたはいいが、どうも家に入りにくすぎる。
弱々しくインターホンを押す。
ピーンポーンと音が鳴り、数秒後にドタドタと足音が聞こえる。
怖すぎる…なんて言われるんだ俺…
ガチャと扉を開けたのは、みかさだった。
あ、みかさも来てたの!なんて言えるはずもない。今の俺はそんなに余裕がない。肩身が狭すぎる。
「……」
何も話さないみかさからは目線で責められている気がする。辛い。ごめんって。
「……」
「……おじゃまします…」
沈黙に耐えられなかった俺は弱々しく呟き、家に入った。
静かにリビングの扉を開ける。リビングはしーんとしていた。
机には酒もジュースも食べ物も何もなく、ソファには心音とロゼが座っていた。
いやいや、怖すぎる。
何を企んでんだよ、って言えるレベルじゃない。
なに、まじでなに。本当に怖い。
今すぐにでもギロチンにかけられそうな雰囲気。
びくびくしていると、ロゼに手招きされた。まごつきながらロゼと心音くんに挟まれるようにソファに座る。
怖い…怖すぎる…
横から包丁で刺されるのかな?俺。
「…はい、らぴす、目隠し」
どこから現れたのか、メルトに目隠しを渡される。
何も逆らえないので、帽子を外し大人しく目隠しをする。
なに?俺ぶっ叩かれるの?
目隠しをすると、両隣の気配が消えた。
そして人の気配が増えた。多分らいと。
なんだか遠くの方で小声で話している。
怖っ。怖い…まじで怖い。
ん…?なんかいい匂いする…?
数分後、心音くんにオッケーと言われ、目隠しを外すように促される。
ゆっくりと、目隠しを取ると__
「…!?」
勢いよく目の前をクラッカーが飛び交う。
何もなかった机には、ケーキに酒に沢山の料理。
「…せーの!」
「らぴす、誕生日おめでとうー!!!」
「…え?」
「ほら、やっぱこいつ忘れてるぞw」
「自分の誕生日ぐらい覚えとけってw」
「あ…今日、10/26か…」
てっきり忘れてた。
活動者「Lapis」としての誕生日は12/7だが、中身は10/26が本当の誕生日だ。
「え…これのためにわざわざ…?」
「んー…わざわざっていうか、メンバーの誕生日ぐらい祝うくね?」
らいとがクラッカーを片付けながら言う。
「料理全部俺だからね!!俺だから!!!」
「俺が全部食ってあげるね」
「おいメルト!!wふざけんな!!w」
「はーいじゃあ誕プレ授与式始めまーす、誕プレある人並んでくださーい」
「俺が先!!」「は?俺だし」
追いつけない。
これだけのために、今日みんなが…?
「はい!らぴす!これ!」
「…あ…ありがと…」
まだ内心バクバクしていて、微妙な返事をする。
おどおどしながら誕プレを全員分受け取る。
前々から欲しかった服。アクセサリー。
俺、こんなに愛されてるんだ。
俺はじわっときて思わず俯く。
「…?らぴす…?」
「え、あ、なんか駄目だった…?」
「体調悪いの?」
「大学終わってすぐ呼び出したから…」
「どうしたん…?」
俯く俺にみんなが優しい言葉をかけてくれる。
だって、だって、こんなん。ずるい。
_不意打ちすぎるだろ。
「…っ~…(ポロッ)」
「…え!!」
「ない…てる…!?」
「えええ!?らぴすが!?」
「…だってぇ……っ…祝ってくれるなんて…聞いてないし…っ」
「…そっかそっか笑」
ロゼは優しい声で頭を撫でてくる。
心音が優しく俺を見て口を開く。
「いつもらぴすにはお世話になってるのに。なんだかんだ祝えなかったから。」
「今年からちゃんと祝おうと思ってさ!」
心音がソファで泣いている俺に、しゃがんで目線を合わせて言う。優しく微笑みかけられる。
「ぅうわぁぁぁ”っ~!( ポロッ」
「わぁわぁwちょ、らぴすw」
「うぅ~ッ…心音く”ーんっ…」
「ちょ、おお、w」
俺は心音に抱きつく。
心音は優しいので抱き返してくれて、頭をポンポンと撫でてくれる。
最近疲れていた。記念日とか気にする暇もないぐらい忙しかった。
やはり持つべきものは友だと思った。
「みんなぁ…大好きぃ……っ」
「ww…俺も、みんなも、らぴすのこと大好きだよ笑」
「らぴすも泣くんやなぁ~」
「そりゃ、あいつも人間やしなw」
「やーい!!!泣いた泣いた!!!」
「俺の料理に感動してんだろ!!」
「おい馬鹿どもw走り回るな落ち着けw」
俺のことを茶化すメルトとみかさをロゼが止めに入る。
「…俺…本当めておら入ってよかったぁ…っ」
「…心音くんっ…ありがとぉ…」
「…うん、俺も喜んでもらえてよかった笑」
心音くんが俺の頬に流れる涙を親指で拭う。
そしてもう一度ぎゅっと抱きしめ合い、心音くんが俺の頭をもう一度撫でながら、立ち上がる。
「…よし!らぴす泣き止んだし、ご飯食べますか!!!」
「いえええい!!」
らいとが皆に酒をそそぐ。
みかさが料理を各自の皿に分ける。
「ね!俺も一応誕生日だから!!」
「それはメルトダテンシとしてやんw」
「ねぇーいいじゃん~!ケーキ多めにして!!みかさ大好きだから!!」
「お前こういう時だけそういう事言うやん…w」
「そういいながら、ちゃんと多めにするの優しいよなw」
唐揚げを頬張りながら、心音に聞く。
「…これ…いつから準備してたの?」
「んー?」
「1ヶ月前ぐらいからやりたいねーって話してて」
「俺は1週間前から料理の案だしてたかなー」
「ケーキは昨日から!頑張ったよね!」
「心音の家、わざわざ泊まらせてもらってね。」
「俺クラッカーとこれ、今日買ってきたよ」
ロゼはそういいながら、俺に「今日の主役」と書かれたタスキをかける。
「この壁の装飾は2日前からかな?」
「ね!頑張ってたねー」
「まずは心音の部屋の掃除からだったしねw」
「なー!」
「えぇ…そんなに…前から…」
「まあ、その分いつもらぴすにはお世話になってるし!」
「俺もこの前編集丸投げしたし!」
「えぐw」
「…なんか俺のためにここまでしてもらって…さ」
「俺なんも返せてないんちゃうかって…」
「そんな訳ないやん!!」
「まだこれでも返しきれてねぇよ」
「そうそう」
「本当に…?」
「またらぴすが大学行ってる間に、なんかしといたるよ!」
「wそうだな!泣くぐらい喜んでくれたもんな!」
「あれ?心音くんが泣かせたんじゃないの?」
「はあ!?ちげぇよ!w」
「www」
やっぱり持つべきものは友達だな。
「…お前ら…本当…俺のためだけにこんなに時間使ってくれてさ」
「…暇すぎだろ」
読んでくださりありがとうございます!🙇🏻
誕生日のいざこざですが、
めておらって公式の誕生日が綺麗に分かれすぎてるんですよ!(個人の意見です)
みかさくん4月、ロゼくん6月、らいとくん7月30?とかでほぼ8月、メルトくん10月、Lapisくん12月なはず!やばないすか!絶対これ設定なんすよ!(個人的意見です)
LapisくんとかSTPRに12月がいないから、絶対埋め合わせなんすよ!(個人的解釈です)(あ、でもすにすてにはいた気がします!)
そして前世が全員(あくまでも仮定ですが)分かっていますんで、本当の誕生日は前世の誕生日だと思うんです!!
私はLapisくんの前世はくろすとのるかぴくんだと思っているので(くろすとのライブにも行ってる友達がすとふぇすでお顔確認してくれましたが、めっちゃるかぴくんだったそうなので)勝手に祝いました🤗(in4月)(10月まで待ちきれませんでした)
まあ、そういうことでした。あんまり関係ないので気にしないください。
そして!!めておら!!!
歌い手史上最速武道館ワンマンライブ達成おめでとうございます!!!
本当に行きたすぎる…🥲
だが近くにめておらを推してる友達がいない…🥹
めておら推しの皆さん、今のうちから仲良くしてください…
長すぎました。そろそろ引っ込みます…😐