テラーノベル
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明日に希望が持てること。
それって、すごく大事なことなんだな、と改めて思う。
「おはよう」
教室に入って大親友に声をかける。
「あ、瑠愛!おはよう!会いたかったよぅ!」
そう。この子は私の友人、櫻井野乃葉。私と違って、天真爛漫、勉強もできて、運動もできてめちゃくちゃかわいい。部活は陸上部で、県でもトップクラスの走者なのだ。
こんな完璧女子、絶対モてると思うのに、本人は無自覚。男子よ、頑張っておくれ。この子を振り向かせるには、相当な努力が必要だ。
「wwwどした?瑠愛
今日なんかめっちゃ元気なくない?」
元気がない、というよりかは心の中で野乃葉を追う男子にエールを送っていたのだけれど。
でも、確かに「元気がない」、ということは合っているかもしれない。野乃葉にはすべてお見通しか…
「今日もね、また、夢見たの。
私は…生まれなきゃよかった?」
それについて瑠愛はこういった。
「うん、そっか。つらかったね。でも、この世に生を受けたのにそれに意味がない人は居ないんだよ?」
「うん…、」
「…私は瑠愛に生きていて欲しいから。明日を信じて欲しいから。だからこう言ってる。この答えが瑠愛が求めている答えかは分からないけど、でも、できることなら瑠愛の力になりたい。」
「うん…」
「だからいつでも言ってね?相談のるから!」
「うん、ありがとう、野乃葉」
やっぱり、野乃葉といると、落ち着くな…
ありがとう、野乃葉。
野乃葉side
「明日」。
当たり前のように来る人もいれば、来るか来ないかの境目の人。来ない人もいる。
誰にも、明日の補償はできない。誰かの「明日」を、支えるしかない。
その人の代わりに、その人の明日を生きられるわけじゃないから。
だから私は、瑠愛の明日を支えたい。
明日を、明後日を、そして将来を信じさせてあげたい。
瑠愛は高校生以前のことを全く語らない。話したくないのかな、と思って触れてなかったけど、何か理由があるんじゃないかな、思う。そして、それが瑠愛がよくみる「夢」とつながっているんじゃないかな、と考えている。
何にしても、私に分かることじゃない。瑠愛か話すまで、こっちでは何もせず、瑠愛の明日を支えることだけを考えよう。
そう思って、私は一限目の授業の準備を始めた。
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よろしくお願いします!
コメント
3件
すみません… すっごい別人なんですけど、これ私の削除した垢なんです。だから続編は出せないんですよね… ほんとにごめんなさい! リクエストあれば新しい方で続きかくんですけどちょっと難しいので…申し訳ありませんでした… 私の新しい垢見ていただけると嬉しいです!(あ、オタク爆発してます)
誤字ってるとこありましたね…すみません(^_^;)