【rbr side】
tn「黒猫…大丈夫?…あ、大丈夫みたいやな」
トントンが部屋に入ってくる。
すやすやと黒猫が寝ているのを見て、安心したようだ。
rbr「…そういえば哺乳瓶買ってやらんか?ミルクとか飲ませるのはそっちの方が良いと思うんやけど…」
tn「そやな、そっちの方がいいかもしれんな…」
「○mazonでぽちっとくわ」
俺らはそう喋っている横で、シャオロンはと言うと、寝ている黒猫を撫でながら寝っ転がっている。
tn「…それにしてもどうしたんやろうな、両足の傷」
rbr「普通に噛まれた、とかもあるやろうけど、でもそんな傷じゃなかったんやろ?」
tn「らしいで…」
sho「尚更分からんな…」
『ミャゥ・・・』
小さな鳴き声が聞こえる。
どうやら黒猫が起きたようだ。
sho「起きたんか~!よしよ~し」
シャオロンは優しく黒猫を抱き上げて、ゆらゆらと黒猫をあやすように揺れる。
黒猫は暴れることなどなく、シャオロンの腕の中で縮こまっている。
rbr「この猫、獣人みたいやねん」
「人間に戻ってもらった方がどこから来たのか、とか色々聞けると思うんやけど…どうにかして人間に戻ってもらう事って出来ると思うか?」
tn「難しいんやないか…?とりあえずここで保護しとって、この子が戻りたい時に人間に戻ればええと思うねん」
rbr「そやな……」
シャオロンに抱かれている黒猫を見る。
どこか怯えながらもシャオロンの優しい手つきに安心しているようにも見える。
正直どこの誰かも分からない獣人をおいておくのは少し怖い気もするが…多分大丈夫であろう。
rbr「この子、ミルク以外に何食べるんや?やっぱキャットフードとかかな…」
tn「まぁ確かにそういう面で言ったら人間に戻った方が楽かもな…ずっとミルクとかだけやったら体に悪いやろうし。」
sho「夜は一緒に風呂に入って~夜は一緒のベッドで寝よな~♡」
どうやらシャオロンは猫が気に入ったらしい。
先ほどからずっと猫を愛でている。
しかし、黒猫もまんざらではないようで、少し嬉しそうだ。
kn「トントン~!!ロボロ~!!シャオロ~ン!!!飯やで~!!」
ノックもせずにこの歩くスピーカー…コネシマは部屋に入ってくる。
コネシマの声にびっくりしたのか、黒猫はシャオロンの腕から抜け出そうとするが、足の怪我のせいで上手く抜け出す事が出来ないらしい。
kn「お~!!この猫可愛いな~!!」
コネシマはそう言いながら黒猫に近づく。
やはりコネシマが怖いのか、黒猫はシャオロンの腕の中でバタバタと暴れていた。
sho「おい、シッマ!!こわがっとるやろ!!やめろや!!」
シャオロンはそう言ってコネシマと黒猫を遠ざける。
kn「お、おぅ…」
しょぼんとしているコネシマを置いて、俺らは黒猫を抱いて食堂へと向かった。
コメント
3件