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どこを見てもふざけて笑う生徒ばかり。僕は正直、自分の声が届くのかとても不安だ。こんなに騒がしい中で、はたして僕の説明は聞いてもらえるのか…でも意外にも僕が話し始めるとみんなは静かに聞いてくれた。他の生徒でもそうだったのか、笑う人もいるが楽しみにしてくれているのか…よくわからないが、僕は話を続けた。


僕のスピーチが終わった。僕は今更になって心臓がバクバク言い出した。ハッキリ言ってとても緊張していた。でも夢中になるにつれて、そんなこと気にしなくなっていた。皆から聞こえた『心の声』は『興味』…みんな興味を持ってくれてたようで安心した…するとそこに…

「拓馬くん〜!」

真白がやってきた。僕は真白の姿を見た瞬間、凄い安心感を感じた。

「お疲れ様っ!」

真白のさりげない気遣いなどが、今はとても心地よい。

「ありがとう、真白…」

僕は真白にバレないようにそっと口に出した…

心の声が聞こえる僕と、心を殺した君の話。(完結)

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