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アオイ
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このエピソード、冒頭から中原中也のセリフがぶっ飛んでて笑った。「青鯖が空に浮かんだような顔」ってどんな顔だよってツッコミたくなる(笑)。でも太宰の「モ、モ、ノ、ハ、ナ」がめっちゃ可愛くて切ない。もし気性が荒かったら…って対比も面白いし、最後の「歪んだ愛の話」という一文で一気に世界観が広がった。続きが気になる!
「何だいおめえは。青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって。全体、おめえは何の花が好きだい?」これは有名な詩人、酔いの回った中原中也が初めて対面した太宰治に対して放った言葉である。
その言葉に太宰治は閉口し、泣き出しそうな顔をした。
「何だい、おめえの好きな花は」
太宰治は思い詰めた表情で、しかし甘ったるく、今にも泣き出しそうな声で、とぎれとぎれに言う。
「モ、モ、ノ、ハ、ナ」
同じ名の文豪でも、世界が違えばその話は生まれない。
例えば、この話で太宰治がとても気性の荒い男であったのならば、「青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって」そう言われた時点で手が出て、取っ組み合いになっていることだろう。
逆に、中原中也が気の弱い男であったのならば、「何だいおめえは」などと言う口調で話すことはできないだろう。
この話は私たちの知る文豪たちとは異なる世界の、歪んだ愛の話である。