注意喚起
※ この小説の世界は同性愛 , 同性婚などの普通の恋愛が認められています
※BL要素全然あります。
※同性愛や同性婚の事を馬鹿にするようなコメントはお控えいただけると
幸いです。
※☃️のメンバー , ☃️🖤さんが出てきます。ご注意下さい
(御本人様には全く関係ありません)
※苦手なお方はお帰りください
【第 二 章 - P e t r i c h o r 】
…──
ある日
雨音が響く , 朝の9時頃
お父さんとチェスで勝負をしていた時
満月 櫂『宵は , 将来何になりたい?』
突然 , そんな事をお父さんに問われた。
” 将来について “
考えたこともなかった。
前までは , 今を生きなきゃと必死だったから
ずっと現在の事を考えていて , 未来の事なんか微塵も興味はなかった
満月 櫂『遥は写真家を目指してるでしょ?』
満月 櫂『夢があるって言うのは , いいことだと父さんは思う。
遥の夢を応援したいし , 力になりたいって思ってる』
満月 櫂『遥は , 夢の事についてよく , 眼を輝かせながら話してくれるけど』
満月 櫂『宵からは , 聴いたことないなって思ってね』
満月 櫂『もし何かあったら , 聴かせてくれない?』
確かに , おにぃは沢山話してたな…
でもぼくは , 未来についてそんなに考えていないから
何もないな…
満月 櫂『何だっていいんだよ。未来の事を考えるのは
誰でも難しい事だからね』
将来…何になりたいんだろ…
おにぃは人や景色とか…綺麗なものを撮るのが ” 好き “ だから
写真家を目指してるんだっけ…
” 好き “ なもの…ぼくの ” 好き “ なものって何だろう…
あ…
満月 宵『星…』
満月 櫂『ん?』
満月 宵『天文学者に , なりたい , …かも』
星を見ることは大好きだし , 仕事に就くなら
星に関連しているものがいいと , 思ったから
満月 櫂『天文学者かぁ , いいね。かっこいいじゃん』
満月 櫂『そうか…写真家と天文学者か…』
満月 櫂『俳優はないか ~ …』
満月 宵『…俳優もいいと思ったことはあるよ』
満月 櫂『ほんと!?』
満月 宵『うん。でも , …俳優は , 難しそうだから。俳優を楽しんで
やるって言うのが難しそうだなって』
満月 櫂『楽しさの違いってこと?』
満月 宵『そう(頷』
満月 櫂『そっか。楽しさの違いならしょうがないね』
…──
午後
雨はやみ , 曇り気味の空を横目にお父さんは言った
満月 櫂『んじゃ , 父さん仕事行くからね?』
満月 櫂『留守番頼んだよ?』
満月 宵『うん。気を付けてね (手振』
満月 櫂『ゴフッ(吐血』
満月 宵『え , ちょ…大丈夫?』
満月 櫂『大丈夫… , 行ってくるね…』
満月 宵『行ってらっしゃい(手振』
満月 櫂『グフッ…行ってきます…(吐血』
大丈夫じゃなさそう…
息子二人を溺愛…そして重度の愛妻家…
これがぼくの父親…
顔がイケメンじゃなかったらちょっと引くぐらいの
愛を持っている…
満月 宵『…ん?』
スマホが振動する
お母さんからだった
…──
── L I N E ──
満月 悠『 “ ごめん!今日雑誌の撮影だけかと思ったら
映画の練習もあってさ!台本忘れちゃって… ” 』
満月 悠『 “ 俺の部屋の机の上に置いてあるから
持って来てくれないかな? ” 』
満月 悠『 “ 🙏 (お願い : スタンプ) ” 』
満月 宵『 “ いいよ。どこ向かえばいい? ” 』
満月 悠『 “ ありがと ~ ! ✕△ってとこ! ”』
満月 宵『 “ 全然大丈夫だよ。すぐ行くね ” 』
満月 悠『 “ ほんとにありがと ~ ! 夜ご飯 , 宵の好きなやつにするね! ” 』
…──
── 外 ──
台本を持って自転車で場所へ向かう
アスファルトからは朝に降っていた雨の匂いが少し残っているのを
風が香り , 感じる。
満月 宵『さむ…(呟』
自転車は風を感じるから , 冷たい風がぼくに
当たってくる。
もう少しだけ急ぐ…
── ──
満月 宵 (幼少期)『ぇ』
──
満月 宵『…』
我慢 , かな
…──
── ✕ △ ──
満月 宵『…』
着いた…
お母さんどこにいるんだろ…
っていうか中入っていいのかな…
満月 宵『… , 』
── L I N E ──
満月 宵『 “ 着いたけど…どうすればいい? ” 』
満月 悠『 “ どこにいるの? ” 』
満月 宵『 “ 外 ” 』
満月 悠『 “ え!?何で!? ” 』
満月 宵『 “ 中入ってもいいのかなって思って ” 』
満月 悠『 “ あぁ…確かに… ” 』
満月 悠『 “ 取り敢えず , 俺今手が離せなくて ” 』
満月 悠『 “ 同じ共演者の人向かわせたから!その人に台本渡して! ” 』
満月 宵『 “ 了解 ” 』
…──
共演者…
ペラッ(台本を捲る
…誰も分かんないな…
「あの… , 満月 悠さんの息子さんですか…?」
満月 宵『あ…はい…』
誰… ,
背は高い , 声も男らしくはっきりと通る声…
真っ直ぐな瞳 , 今の感情は緊張が現れてる…
何で緊張してるんだこの人…
「よかったぁ…あ , 俺共演者の ” 目黒 蓮 “ です」
満月 宵『…(目黒蓮…あ , 名前ある…)』
これって…自分も名乗った方がいいのかな…
満月 宵『満月 悠の息子の満月 宵です(会釈』
満月 宵『これ…台本です。じゃ…』
目黒 蓮『あ…はい。また』
また…?またぼくはここに来るの…?
預言者か何かなのかな…目黒さんは…
まぁいいや…帰ろ…
── 目 黒 s i d e ──
(※宵が来る数分前)
※🖤💚表現あり(地雷の方ごめんなさい)
満月 悠『あ , めぐ…間違えたっ , めめ!』
少し焦ったような顔でこちらへ向かってくる
この人は , 大物俳優の満月 悠さん。うちのメンバーの大半が憧れている。
顔は可愛い寄りだけれど仕事になると頼れるかっこいい大先輩だ
(かと言う俺も憧れてるけどね…(笑 )
それに , 俺の彼女であるメンバーの阿部ちゃんについても
相談に乗ってもらっている。
目黒 蓮『あ , 悠さん。どうしました?』
満月 悠『これからさ , 俺の台本を届けに息子が来てくれんの!』
目黒 蓮『え , 息子さんがですか?』
満月 悠『そう!宵って言うとんでもなく可愛い息子なの!』
愛息子自慢…凄くいい笑顔で話をする。
この場に櫂さんがいなくてよかった…俺とんでもなく
圧かけられてるとこだった…
満月 悠『でさ , 俺監督に呼ばれてて話長引きそうでさ ~ …』
満月 悠『代わりに台本取り行ってくれないかな?』
満月 悠『この通り!お願い!(拝』
メンバーである阿部ちゃん並にあざとくお願いする
大物俳優で , 大先輩の悠さん。
やめてください。大先輩のそんな姿みたくないです…(切実
目黒 蓮『まぁ大先輩の言うことは聴きますよ』
満月 悠『マジ!?いやぁ ~ 助かったよ!ありがとっ!!』
満月 悠『今度何か奢るよ!マジでありがと!』
目黒 蓮『いえいえ..』
…──
満月 悠『あっ!連絡来た!!』
そう満面の笑みで言いながらとんでもない速さで
スマホを開く悠さん。
満月 悠『…外の正面玄関にいるっぽい』
満月 悠『… , ほんとに行ってくれる…?』
目黒 蓮『え?はい。行きますよ』
中に入るの戸惑うだろうなとはちょっと思ったし
外に行く気はあるから余裕だ。
満月 悠『じゃあ , 宜しくね?』
目黒 蓮『はい』
…──
正面玄関… , ここか
自転車で来てるって行ってたから自転車置場の
近くにきっといるよな…
── 自 転 車 置 場 周 辺 ──
目黒 蓮『ぇ…』
眼に入ったのは , 凄く美形の , スラッとした青年だった
ハーフアップにしている綺麗な黒髪。
風で靡いて , インナーカラーの黄色が見える。
ただ , 静かに俺も持っている台本と同じものに眼を通していた。
目黒 蓮『(あの人…だよな…)』
何故か少し緊張しながら , 青年に声をかける
目黒 蓮『あの… , 満月 悠さんの息子さんですか…?』
「あ…はい…」
眼があった。
澄んでいるとも濁っているとも言えない眼だけど
一瞬 , 心を見透かされたんじゃないかと心臓が脈打った。
声は , 中性寄りで , どちらかと言うと櫂さんに似ていた。
目黒 蓮『よかったぁ…あ , 俺共演者の目黒蓮です。』
「…」
瞳が揺らいで , 台本に少し眼を通した。
「満月 悠の息子の満月 宵です(会釈」
みづき , しょう…うん。名前合ってる。
流石あの二人の息子さんだ。
礼儀が正しい。やっぱり櫂さん寄りか。
確かもう一人息子さんいるって言ってたよな…
もう一人の方が悠さん寄りで , 宵さんは櫂さん寄り…なのか?
この一瞬で分かった自分の頭を疑った。
いつもこんなに頭が冴えてたらな…
満月 宵『これ…台本です。じゃ…』
あれ
人見知りか…?そうだと信じたい。
目黒 蓮『あ…はい。また』
何で今またって言った?
馬鹿か俺!?完全に変なやつ過ぎるだろ!?
満月 宵『… , ?(首傾』
あ , 困惑されてる…終わった…
…──
満月 悠『___ , ?___… , _?』
監督『______ , ____』
あ , 監督と話してる…
この机の上に台本は置いとくか…
── 目 黒 蓮 s i d e 終 了 ──
…──
── 満 月 宵 s i d e ──
── 宵 の 部 屋 ──
満月 宵『(小説の続き読まなくちゃ…)』
また , 昨日と同じようにベッドに沈む
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コメント
5件
相変わらず私はお父さんが好きです!小説書きたいけど下手すぎてかけないんでよね〜… どうやったらそんなにかけるんだ〜……!?