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やべ 、ぼーっと してたら 、 600 いいね に なってて 吃驚 した じぶん が いました ((??
〘 橙 視 点 〙
リビングからの音で目を覚ます。
ご飯作ってるのかな。
ご飯の事考えてたらお腹すいたぁ。
…でも、リビングにいくのは気まずいからご飯は食べないけど。
兄弟とは、義理の兄弟で、血が繋がっていない。
俺は兄弟だと思ってない。
兄弟なんて言葉は、俺にとってはまるで他人のことみたいだ。
ルームシェアみたいなもの。
…俺には誰にも言えない秘密がある。
俺は…自分の性別が、わかんない。
体の性別は男なんだけど、
俺は、男でもないし女でもない。
どっちつかずで、自分のことがよくわからない。
毎日性別のことで悩まされる。
なんで性別によって違うんだろ。
性別なんてない世界だったらいいのに。
ドアを叩く音がして
橙 ⌒ … お き て る
まだ眠そうな声で返事をした。
藐 ⌒ ん 、 お は よ
今日はこたが起こしにきてくれた。
藐 ⌒ … 今 日 は 、 ご 飯 食 べ る … ?
橙 ⌒ … い ら な い 、 毎 日 聞 か な く て い い よ
藐 ⌒ … そ か 、 ご め ん ね
自分でも素っ気ないなぁとは思うけど、冷たくしてしまう。
みんなには、俺の気持ちはわかんないんだから。
あまり兄弟と話したくないし、早めに学校いこ。
いつも、「いってらっしゃい」って言ってくれる。
俺は、玄関を閉めてから「いってきます」と返す。
素っ気ないのに返事するとか、
かっこつけてるみたいでださいし…
でも、無視はよくないから。
まあ聞こえてないだろうけど…
心のどっかで届いてほしいと思う自分がいる。
橙 ⌒ 普 通 に 話 せ る よ う に な れ る か な 、 笑
廊下を抜けてリビングの前に立つ。
『 入 っ た ら 、 な に か 言 わ れ る か も し れ な い 』
…入るか迷ったけど、扉の向こうの食器の音に背中を押される。
俺は深呼吸して、リビングへ足を踏み入れた。