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注意書き

・旧国

・やばめの日帝

・反抗心強めの日本

・若干の暴力表現


登場人物

・日帝

・日本

・にゃぽん


日本視点

先刻、あいつになぐられ、床に倒れ込んだ状態で目を覚ました。薄っすらと目を開くと焦りながら救急用具を持ってくるにゃぽんが見える。制服に着替えているし、学校に行こうとしていたんだろう。

「お兄ちゃん、大丈夫…?」

「大丈夫だよ…!」

直にしゃがみこみ絆創膏を傷の部分に貼ってくれる。日帝に見つかったらどうせ剥がされるけど、その気遣いが嬉しいから問題無い。あいつは認めたくないけど私と妹のにゃぽんの親。古臭い考えの持ち主で、少々自分勝手な所がある。男はとか女はとかを未だに言っているタイプだ。

「日本。ここに居たか。稽古の時間だ。早く来い」

威圧感の有る声で吐き捨てる様に言い背を向け先に行ってしまった。

「…直に行きます」

「お兄ちゃん!まだ手当終ってないよ…?」

「大丈夫!」

立ち上がり、あいつの背を追う。

「お父様…日本です」

障子越しに言えば、

「嗚呼」

多分入れ、の意味の言葉が返ってくる。障子をゆっくり開け、一歩足を入れる。

「遅いぞ」

和室の上座にあぐらをかきながら座っており、視線だけをこちらに動かし言い放つ。

「失礼しました…」

足早にあいつの前に行き、少し遠くに座る。

「…お前を離す気は無いからな。ずっと側にいさせる」

「…え?」

驚きの余りまともな反応はできなかった。

誰が貴方の側にいなきゃいけない?

と、言いたいのにそんな勇気はでなかった。

“拒否はさせない”という目線を向けられる。乾いた喉から出たのは

「勿論です」

思ってもいない言葉だった。硬い表情筋を無理矢理動かし笑顔を作る。

嗚呼、早く逃げたい。

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