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返り血を浴びて、陛下の白いゴスロリドレスに血しぶきが飛んでいる。 極星会の面々は沈黙し、表情には恐怖が浮かんでいる。雄大はさすがに組織のトップ。部下たちの戦意を必死に鼓舞しようとする。
「こうなったら百人全員でかかれ。銃でも刃物でも使えるものはなんでも使え。殺してもかまわない。森音露を倒したやつには一億円出す」
「一億!?」
一億と聞いて男たちは生まれ変わったように元気を回復した。まず銃を持った男たちが陛下を取り囲み、一斉に射撃した。
ピュンピュンと風を切るような音があちこちから聞こえてくる。全員銃声が響かないタイプの銃を使用しているようだ。音の響く銃を使えば外で監視している警察が飛んでくるから、その対策だろう。
至近距離すぎて銃弾を避けるのは不可能だ。前世でブラッキーに射殺された場面がよみがえって、目をつぶってしまった。
極星会側がざわざわしている。ただ陛下を殺して喜んでいるような感じではない。化け物だとささやき合って、むしろ今まで隠そうとしていた恐怖が隠しきれなくなったような感じ?