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◻︎貴君からの報告
_____ここからは、未希の視点です。
ニシちゃんが家出をすると宣言してから今日で4日目。
職場での貴君には特に変化は見られないような気がしていた。
私がニシちゃんの家出の件をしっているということは、貴君は知らないはずなのでそのことには触れないでいた。
「おはようございます」
「あ!おはよう、未希ちゃん!」
「あれ?なんか今日はいつもより元気というか、テンション高い気がするんだけど」
「ん、そうかな?いつもと同じだよ。さ、今日も張り切って仕事するぞ!」
_____どう見ても、テンション上がってる。もしかして、ニシちゃん帰ってきた?
私はこっそり、ニシちゃんにLINEした。
〈おはよう!もしかして、家出から帰ってきたの?〉
ぴこん🎶
《はい、昨日、無事帰還しました。未希さんにもご心配をおかけしました》
〈ニシちゃんはバカなことはしないって思ってたから、特に心配してなかったよ。でも、仲直りしたみたいだね?〉
《そうですね、わかります?》
〈そりゃぁ、ご主人を見ればね〉
「未希ちゃーん、この部品、あと2セット発注しといて!」
仕事の用事でも、声がワントーン高い気がする貴君。
「はい、了解!」
スマホを閉じて仕事に戻った。
_____よかった。仲直りできたみたいで
その日の夜、洋子さんにもLINEしておいた。
〈ニシちゃん、無事に家出から帰ってきたようです。そしてモトさや〉
ぴこん🎶
《あら、ほんと?よかった。うちの侑斗のせいで、夫婦仲が悪くなったりしたら申し訳なくて》
〈もともとご主人の貴さんが、早とちりして侑斗君は被害者なんだから、申し訳ないなんてことはないよ〉
《そうなんだけどね。侑斗には多少の下心があったみたいだから》
〈そういえば、ちらっとそんなこと言ってたような?でも、既婚者が相手だからこればかりは、ね〉
《そうよね。ね、誰かいい人いたら、侑斗に紹介してね。なんかそういうの奥手みたいだから》
〈見た目はいいから、その気になれば寄って来そうだけど。紹介、考えておくね〉
進にも、ニシちゃんが無事に帰ってモトさやに収まったと報告した。
「そうか、それはよかったね」
これで[一件落着!!]だ。
でも、次の問題はそう遠くない日に、ひまわり食堂に舞い込んだ。