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こんにちは、初投稿です!
テラーノベルとか、色々初心者ですが、
初心者なりにオリジナル小説を書いてみたいと思います!
感想や、続きの案などのコメント頂けると
めっちゃ嬉しいです、モチベになります!
第1話です 是非最後まで読んでみてね!
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とある人通りの少ない場所に、 ひっそりと立つボロボロの古いマンション。 そこに暮らす大学生のメネジーは、友達 のいない孤独な日々を送っていた。
そんな彼がずっと胸に抱いていた夢。
それは、 「多機能で賢くて、 とにかく可愛い
特別なロボット(友達)を作ること」。
大学に通いながら何度も試行錯誤を繰り返し、そしてついに、その夢が現実となる日がやってきた。
『メネジー、初めまして!』
早速起動した自作ロボット…。 完成したその姿は想像以上の出来だった。
見た目は可愛らしく、会話も自然で、 動作に不具合もない。まさに完璧!
『メネジー、僕まだ名前がないんだ。
君が僕の名前をつけてよ!』
「…!! い、いいのか✨」
喜んだメネジーは、迷うことなくロボットに『ロミー』と名を与えた。
その後ふたりは数時間も会話を交わし、
一緒に過ごした。気がつけば外はすっかり夜。
ロミーは今充電中だ。
メネジーの胸に湧き上がるのは、
新鮮で不思議で、
何より溢れ出そうな嬉しい気持ち。
だが、それと同時に、小さな違和感もあった。
ロミーの動きはあまりに滑らかで、
まるで生き物のよう。
ロボットだと分かっているのに、
「生きている」と錯覚するほどの完成度。
だがロボットなのでそんなことは有り得ない。その事実が、なぜかメネジーを少しだけ悲しい気分にさせていた。
(まぁきっと…明日になれば、
この気持ちもスっと消えているだろう)
『メネジー! メネジー!』
機械音のような声が遠くから響き、
次第にこちらへと近づいてくる。
ロミーは体に繋がっていた充電ケーブルを、
自ら外したようで、メネジーのもとへ駆け寄ってきたみたいだ。
メネジーは驚いて目を開けた。
そこには心配そうに覗き込むロミーの姿があった。
安堵の息を吐くように、ロミーは言う。
『良かったー! 息はしているのに返事が無かったから、 驚いたよ…』
ぼんやりとした視界の中、メネジーは目をこすり、微笑んで謝った。
「あ、そっか…ごめん。教えてなかったね。
人間には睡眠っていう、ロボットでいう充電みたいなものがあるんだよ」
それを聞いたロミーは、優しい笑顔で、
朝から元気の良い声を聞かせてくれた。
『そうなんだ! 教えてくれてありがとう!』
(誰かがそばにいる朝なんて…久しぶりだな。 たとえ相手がロボットだとしても。)