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えっ?主様天才ですか? めちゃくちゃ書くのが上手い… 続き楽しみです!応援してます!
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ちぐやあっきぃが心配そうにけちゃのことを見ていたから俺も気になって様子を伺っていた。
明らかに酔っ払っただけとは言えない姿 に俺も心配になる。そしてその様子に俺は既視感があった。
「…なんかけちゃからいい匂いがする…もしかしてけちゃ…お前…」
ぷりの言う”いい匂い”という単語を聞いてハッとする。これはΩのヒートと呼ばれるやつだ… だとしたら…これはまずい
「っ…!みんな、鼻を覆ってけちゃの匂いをなるべく嗅がないように気をつけてくれ! けちゃ!薬はあるか!?」
俺の言葉にみんなも事態に気づいたのか咄嗟にけちゃから離れ、鼻を覆う様子が伺えた。
これが本当にヒートならば、今すぐけちゃに抑制剤を飲ませないともっと大変なことになる。
「くすり…?くすりってなんだっけ… ねぇあっちゃん…あついよぉ…おくがうずいてむずむずするの…♡
くすりなんかより、おなかいっぱいせーしがほしぃ…♡ ぼくのおくにいっぱいちょーだい?♡
えへへ… そういえばさっきからするこのいいにおいはなんなんだろう…♡」
けちゃは完全にヒートを発症してしまっていた。発情したけちゃの顔と言動はかなり蕩けており言葉を選ばずに言うならかなりエロい。
フェロモンもさっきより強くなりつつあるため、 このまま俺たちもフェロモンにあたり続けたら、理性を保ち続けるのはどう考えても厳しい。いつ、誰がけちゃを襲ってもおかしくない…
結成したばかりとはいえ、これからも苦楽を共にする大切な仲間だ。不必要に傷つけることになってしまう。それだけは絶対に避けたい。
「…っ… けちゃ…ごめんね!カバン漁るよ!」
けちゃの1番近くにいたちぐがけちゃのカバンを漁り始めた。きっと薬を探してくれているんだろう。1番近くにいたから1番フェロモンがきついはずなのに… 耐えて協力してくれるちぐは強くていい子だ。
その時だった。
個室の扉が開く音が聞こえた。
開けた主なんて分かりきっているが振り返ってみるとやはりまぜだった。しかしまぜの様子もおかしかった。
「まぜ!お前…!!」
そこにはけちゃと同じくらい息が切れて、明らかに発情状態のまぜがいた。
今のまぜは確実に理性を抑えきれていない。
もしかしたら…
いやもしかしなくてもこの様子は、まぜはαだろう。
最悪だ。だとしたらさらにまずい。けちゃから今1番遠ざけなければいけない状態なのはまぜだ。本当にいつけちゃを襲ってもおかしくない。
「…を…ませろ…」
「…まぜち…なんて…?」
明らかに様子がおかしいまぜに動揺が隠せないあっきぃが尋ねた。
「…そいつを…噛ませろ…」
そう言ったまぜの目は鋭い雄の目をしていた。