テラーノベル
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「…」
夜中、私は目覚めた。
あの幸せな夢…実際にあった過去の事だ。
このチョーカーはディサピアが買ってくれたんだったな…
今度ディサピアと話すか…
「…おい、ミライ、起きてるのか?」
ディサピアの声がした。
「うん、起きてるよ。」
私は灯りを付けディサピアに手招きをした。
「隣おいで。」
「お、おう…」
しばらく沈黙が続いたが、特に苦痛では無かった。
少ししてからディサピアが口を開いた。
「ミライ…記憶の方はどうなんだ?」
「色々と思い出してきたよ、ディサピアとの思い出とか、チョーカーの事とか。」
「そうか…」
「ディサピア、このチョーカー…買ってくれたのディサピアなんだよね?」
「ミライ…あぁ、そうだ。」
「ディサピア…改めて言うけど、ありがとう」
私はその時どういう表情をしていたのかは分からないが、彼が嬉しそうに笑ったのはしっかり覚えている…
今日は、何処か落ち着く夜だったな…
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