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おわぁぁぁ…無邪気ゆえに心の傷をえぐるなぁ…子供って恐ろしい…かも…?
「しぇいどしゃんしぇいどしゃん!!」「はいはい。どうしました?」
「お外行きたい!!」
「そうですね〜お庭でも行きましょうか」
「いいの!!!お庭行っていいの??」
「私もいるし大丈夫だと思いますよ」
「嬉しいのだ!!!」
外に出ることすら許されなかった。それでもしぇいどさんは許してくれた。
むしろしぇいどさんが近くにいてくれた方が嬉しい。
色んな話を聞いてくれるし、色んなこと聞いたら答えてくれる。
人と関わることの出来るありがたみを実感する。
、、、
このまま子供っぽくいたらみんなずっと構ってくれるのかな。
それとも迷惑かけちゃうのかな、、、
けど、、、今は子供っぽくいたい
少なくともその方がしぇいどさんもずっと一緒にいてくれるし、手の空いた時にさもにーが構ってくれる。
うたえもんともたまに遊びたいな。
「おどろくさん。うたいさん達に許可もらいましたし行きましょうか」
「うんっ!」
純粋な瞳の奥は汚れていることを隠すように笑うのだった。
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「やっぱり皆さん忙しくてできてなかったのかお花枯れちゃってますね」
確かに。
前はお部屋から色とりどりの花が咲いていた。
「しぇいどさんお花好きなの?」
「、、、そう、、、ですね。好きですよ」
すごく無理をしていそうだった。
おどろくには分からない。
「おどろくさん種ありますので土に埋めましょうか」
「うんっ!」
まぁなんでもいっか
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つまらない
しぇいどさん今日はお仕事があるらしくてうたいさんと一緒にお外に行ってるし、、、
さもにー、、、
そうださもにー!!!!!
そう思い立ってさもにーの部屋へと向かうのだった
コンコンと扉を叩く
「さもにー?」
、、、
無理やり背伸びをして扉を開けるとそこには誰もいなかった。
、、、
今日はお仕事ないって言ってたのに、、、
どこだろ、、、
もしかしてお仕事がないって怪我、、、?
ってことは医務室??
医務室行ってみよう。
もしかしたら寝込んでるかも!
さもにーのお見舞い行こう!!!
ーーーーーーーーーーーーーー
ガラス張りの自動ドアをくぐる。
中は無機質な白と窓から木漏れ日が入ってきている。
どこだろう?
奥の方に水色っぽい服が見える。
きっと、、、!
「さもにー!!!!!大丈夫?お見舞い来た、、、よ?」
そこにはピンピンしてるさもにーがいた。
「おどろくさん!?どうしたの!?ってか俺何処も悪くないよ!?」
「え〜っとーそのー」
「まぁいいや」
なんか許されたのだ。
やった!
さもにーの前には水色の魚がいる
名前はしゃけぱー、、、くん?名前がしゃけぱーくんなのかがわかんないから正直呼び方に困っている。
「全然回復しなくてさ。」
そう、自嘲気味に笑うさもにーがそこにいる。
さもにーが来てはや5年おどろくはしゃけぱーくんが動いているところを見たことがない。
そんなに重症なのだろうか。
うたえもんが前に言ってたのは人間で言うところのしょくぶつじょーたい?らしくて回復の見込みはないらしい。
お魚なのに植物なの?
よくわかんないのだ。
「早く治るといいね!!!」
おどろくはさもにーにそう言うことしかできない。
それでもさもにーは涙を見せじとニコッと笑って
「そうだね」
とおどろくに返してくれるのだった。
なんで笑ってるんだろう。
悲しいのになんで泣かないんだろう?
なんでおどろくに笑ってくれるんだろう?
しゃけぱー君弱っちゃって辛いんじゃないのかな?
なんで?
「おどろくさん?」
「なんでもないのだ!!おどろくほかの所で遊んでくる〜!!」
「外出ちゃダメだからね〜?」
「分かったのだー!!!」
そう言って医務室を後にする。
凄く気持ち悪かった。
悲しいのに笑ってくれる理由。
泣きたいなら泣けばいい。
辛いなら辛いと言えばいい。
おどろくはそう思う。
なんで???
なんでさもにーは笑うの?
、、、
なんで君はそんなに、、、
悲しそうに笑うの?