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翌日、僕は旅に必要な分だけ持ってゾーラの里に向かって羽ばたいた。
村に帰ると皆、大喜びで僕の大好物のものが沢山出た。子供たちも大人も皆、大泣きだったから、泣き止ませるのが大変だったな…。
そんな事を考えているうちに、ゾーラの里の入り口についた。昨日、ミファーとここで待ち合わせすると決めた場所だ。肝心のミファーはまだ来ていないみたいだから、そこの花でも見ておこう。
数分後、すぐにミファーは来た。
「リーバルさん、遅れてごめんなさい。待ったでしょ?」
「いいや。今来たとこ……」
「嘘つかないのー!!」
ミファーは両手に重そうな荷物を抱えていた。
「……………。」
「……??どうしたの??」
「荷物…持つよ。」
「え〜!いいよ〜!全然大丈夫!!」
「君が嘘ついてどうすんの」
僕はヒョイッとミファーから荷物を取った。
「あっ…!!ちょっと〜!!」
ミファーはボカボカと僕を殴っている。正直、痛くも痒くもない。一生懸命なミファーが愛おしくて思わず抱きしめてしまった。
「えっ!?///ど、どうしたの?//」
「あ…ごめん…!その…ミファーが一生懸命殴っているのが愛おしくて……」
「……へっ?///愛おしい…?//」
「ごめん…今のは…忘れてくれ…//」
「えぇ?忘れるわけないでしょ〜!!リーバルさんが素直に言うなんて珍しい〜!!」
「珍しくて悪いね…//」
「普段は冷たいけど、たまに見せる素直さが可愛い〜!!!これがツンデレってやつかな〜……」
「か、可愛…いい!?///
〜〜〜っ…!!!も、もう行くから…!置いていくよ…!!///」
「あっ!待ってよ〜!!」
その光景をドレファン王(ミファーの父)とムズリ(ミファーのお世話係)に見られていたのはまた別のお話。