「恋」しちゃった

あまりに、進むのが早くて展開に付いて行けず、もっとゆっくりと目黒に告げた。それからは、会っても、晩ご飯を食べるだけだったり、キスだけしたりと、いう付き合い方に変わった。

阿部も、渡辺の相手を探るようなことはなくなった。

目黒がいればいい。2人でいればいい。そう思うようになった。

ゆっくり2人の「恋」を育てていけたらいい。

阿部ー翔太。

渡辺ーん？

阿部ーもう、翔太の相手が誰か聞かない。

渡辺ーん。

阿部ーでも、相談には乗ってね。

渡辺ー目黒に言っとけ。

阿部ーん、分かった。

渡辺ー確認するけど、泣いてもいいんだな？

阿部ーこれだけ教えて？翔太は泣いた？

渡辺ー何度も失敗したし、逃げたし泣いた。

阿部ー・・。

渡辺ー目黒には、ちゃんと教えるから、大丈夫だ。

阿部ーよろしくお願いします。

渡辺ーん。

阿部は、渡辺の話を聞いて、ちょっと怖くなる。

今のままで充分だけど、目黒は、最後までを望んでいるだろう。

渡辺のパートナーがきちんと教えてくれる。

目黒ー阿部ちゃん、翔太くんに何聞いたの？

阿部ーもう相手を、探らないってことと、泣いてもいいって言ったら、めめにちゃんと教えてくれるって。

目黒ーん、聞いてくる。まだ先のことだけどね。

阿部ーん、待ってね。

2人は、ゆっくりした付き合いが心地良い。

キスして、ほんのたまに、気持ちいいことしてる。

目黒は、阿部がどんどん可愛くなってきていると思う。

渡辺に言わせると、「惚れた弱み」らしい。

目黒ー時々、じっと見つめてきたり、もたれかかってきたり、何だろ？

渡辺ー阿部からのサインだ。

目黒ーサイン？

渡辺ー気持ちが追いついてきたんだよ。お前が欲しいんだ。ただ無意識のうちにな。

目黒ーじゃあ、先に進めていい？

渡辺ー阿部と相談しなきゃだめだ。

目黒ー今日、一緒にお風呂入ろうっと！

渡辺ー浮かれ過ぎ。

その夜、阿部と晩ご飯を食べ、ソファでまったりしていると、阿部が目黒の肩にもたれてきた。

目黒ー阿部ちゃん、お風呂入ろう。

阿部ーんっ。

目黒ー綺麗に洗ってあげるから。

阿部ーん。

嫌だと言わなかった。素直に「ん」と言った。

目黒と、シャワーの下で、キスをする。

阿部を全身泡だらけにしていく。くすぐったいと、笑う阿部。

泡を洗い、目黒が跪く。

阿部の物を口にし愛する。

阿部ーあっ・・ん〜・・はぁ・・。

阿部ーいい・・めめ・・いい・・はぁ・・あっ・・指・・やっ・・。

目黒ー痛くないでしょ？

阿部ーはぁ・・恥ずかしい・・あっ・・あっ・・ああ・・それ・・だめ・・なんか・痺れる・・。

目黒ー指2本入ってるよ？

痛くない？

阿部ーん、大丈夫・・。

目黒ー今、前立腺を探してるんだ。

気持ちいいんだって。

この辺らしいけど・・。

阿部ーんっ・・はぁ・・さっきの・・気持ち・・よかった・・。

目黒ーこれだね？

阿部ーはぁ・・あっ・・それっ・・あぁん・・。

阿部の腰が揺れる。

ボディソープを足しながら、指を3本挿れてるの、阿部は気がついてないだろう。

前を触ると、カチカチになっている。

首を振り快感をやり過ごす阿部。

目黒が両手を動かすと、腰を振り色っぽい声で喘ぐ。

阿部ーやぁ・・はぁん・・いい・・だめ・・なんか・・くる・・だめ・・だめ・・でる・・。

がくりと、倒れそうなのを、目黒が抱き止めた。

阿部ー力入んない。

目黒ー気持ち良かった？

阿部ーんっ・・恥ずかしい。

目黒ー進んだね。

阿部ー俺だけ・・。

目黒ーしてくれる？

阿部ーん。

目黒を気持ち良くして、2人は風呂から上がり。

阿部はソファに倒れ伏す。

阿部ー気持ち良かった。

目黒ー阿部ちゃんの、気持ちが、追いついてきた。

阿部ーん、触れてほしくなっちゃった。

目黒ー時々、さっきの、してあげる。

阿部ー何か、後ろ、ジンジンする。

目黒ー指3本挿れたからね。

阿部ー知らない！

阿部は、目黒にしがみつき赤い顔を隠す。

前立腺があることは知っていたけど、あんなになるとは、知らなかった。

目黒が渡辺たちに聞いてくれたのだろう。

阿部ー翔太たちに感謝だね。

目黒ーん、阿部ちゃんが泣かないように、教えてくれた。

阿部ー翔太は、泣いたって言った。

目黒ー誰にも聞けないし、勢いだけでして、怪我したし、翔太くんは怖くてさっきみたいになるまでずっと泣いてたって。

阿部ー翔太・・。

目黒ー今は大丈夫だから、そんな顔しないの。

阿部ーん。

きっと、阿部は泣かないだろう。

いや、嬉しくて泣くかもしれない。

でも、怪我はしないと思う。

目黒が丁寧にしてくれるから。