「恋」しちゃった

阿部の気持ちが進んできた。でもやっぱり、それだけに拘るのは嫌。

晩ご飯食べて話をしたり、深夜の散歩に行ってみたり。

だが、1度、覚えた快感は忘れない。

目黒の指が3本、入っても切れることはないし、気持ちがいいって言う。何度も繰り返し、指を挿れていく。

身体の中心が疼く。阿部は初めての感覚に戸惑う。

阿部ーめめ、なんか奥が変な感覚。

目黒ーほしくなった？

阿部ー分からない、これが何なのか分からない。

それでも、止めると、何か寂しい感じがする。

「欲しい」んだろうか？

お風呂に入ると、いつも、目黒の指を受け入れている。

馴染んできた。そう目黒に言う。

目黒ー大丈夫？

阿部ーん。

目黒ー力抜いて。四つん這いになれる？

阿部ー恥ずかしい。

目黒ー負担が少ないんだって。

阿部ーん、こう？

目黒ーソープ足すよ？

阿部ーヌルヌルしてる。

目黒ー大丈夫？いくよ？力入れないでね。

阿部ーは〜ふ〜あっ・・めめ。

圧倒的な質量の目黒がゆっくり入ってくる。

阿部は「痛い」と言わない。

阿部ーなんか・・変な・・感じ・・はぁ・・。

目黒ー最初から快感はないと言ってた。

阿部ー入った？

目黒ー半分くらい。きつっ。

阿部ーあそこ、突いて？

目黒ー入った、これかな？

阿部ーあぁ・・当たってる・・はぁ・・。

目黒ー気持ちいいの？

阿部ー何か、ゾクゾクする。

目黒ー阿部ちゃん、感度いいね。

阿部ーやだ、ばか。

目黒ー気持ちいいでしょ、これ。

阿部ーあぁ・・んっ・・何か変。

目黒ーそれ、気持ちいいっていうんだよ。

阿部ー初めて・・なのに・・こんな・・あぁ・・。

目黒ー最高なんだけど〜。

阿部ーばか・・はぁ・・んっ・・。

目黒が阿部から身を引いて、聞いてみる。

目黒ー気持ち良かった？

阿部ーう〜分かんない。

目黒ー切れてないけど。

阿部ージンジンする。

目黒ーそのうち、気持ち良くなってくるよ。

阿部ー翔太たちに、感謝だね。

目黒ーん、怪我しなくて良かった。

元から感度が良かったのか、阿部の甘い声が聞けた。

感じてるかは分からない。

目黒は渡辺に電話をかけている。

目黒ーどうやったら、感じてるって分かる？

渡辺ーそりゃ、イッたか、違うかだろう。

目黒ーう〜ん、イかなかったんだよね。

渡辺ー慣れだ慣れ。

目黒ー翔太くんは・・。

渡辺ー聞くな。

目黒ー大事にしてもらってる？

渡辺ーん。

目黒ー色々ありがと。

渡辺ーもう2人の問題だから、聞いてくるな。

目黒は、スピーカーで聞いてるだろうパートナーにありがとと言う。

頑張れと返事が返ってきた。

続く