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ある日二人でテレビを見ていると、兄が画面に飛び込んできた
新作映画の発表プレミアムステージを中継していた、私は画面に食い入るように、結婚式依頼の兄の顔を見つめた
よかった・・・・・
元気そうだ・・・・・・
じわりと涙が出てきた、駆け落ちして以来櫻崎の人達とは、一切連絡を取っていなかった
みんな元気だろうか・・・・・
そんな事を考えていると、高級車のCMに切り替わった、すると俊哉が言った
「なぁ・・・君のお兄さんに車を買う金を少し融通きかせてもらうことできないかな?」
私はきょとんとした
「どうして?まだうちの車乗れると思うけど?」
私は聞くと、途端に彼が不機嫌になって言った
「あんな古い車乗ってるの会社で俺だけだぜ?恥ずかしくて仕方がないよ、それにこんな駅も遠い田舎で車を1台しか、持っていないのってうちだけじゃないか、隣もみんな2台持ちなのに君も、もう一台あった方が買い物や通勤に便利だろ?」
たしかに毎日の通勤にはうちの車は俊哉が、乗って行ってるので、私は買い物や通勤など日ごろの足はすべて自転車だった
特に二駅向こうの職場に行くときは、1時間かけていたし雨の日などは傘をさして最悪だった
数日後・・・私は駆け落ちしてから初めて兄に連絡をとった