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#クロスオーバー注意
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あぁ、いつまでこれが続くんだろう、
ただ、物として使われる日々、抵抗しても無駄で私は汚れて、穢されて、私は…私は
(なんのためにいきてるんだろう)
夜の静寂特有の自問自答をする、そんな事をしても意味なんて無いのにしてしまう
ドアが開く音が聞こえる
私はベットに倒れていた体を起こし声を出す
「今日はお兄さんですか?」
言いたくなかった、思い出したくなかった、この言葉を言う度に私はただの物だと理解してしまう
私の意思はどうでも良くて親の道具として、借金を返す為だけに使われて、劣情を受け止めるだけの器
それが……私
今日もまた人来る、その度に
「今日はお兄さんですか?」
そう、言葉を放つ
見たくもない明るい朝
聞きたくないけどいつも聞く声が… 母の声が聞こえる、この人が母だ、なんて思いたくないけど
「瑠璃、食べなさい」
「はい…」
目の前にはただ栄養を取る為だけ食事がある
私は母に監視されていて、 そこに愛なんて思いやりなんてなかった
ただ固形物を胃に押し込む、耐えれるように生きれるように
もう生きてる意味なんてない、最悪な人生でも
(死にたくないから)
そんな生活を何年も続けていた時私を閉じ込めていた部屋の鍵が開いていた
もう…諦めたはずなのに
(諦めたくない)
抵抗なんて何年も前に辞めたはずなのに
(辞めたくない)
私は家から、檻から逃げ出した
逃げ出して、いつしか路地裏に座り込んでいた
「これから、どうしよう」
宛なんてない、何年も閉じ込められてただ道具として使われ続けてきた私に
(私このまま死ぬのかな、嫌だなぁ)
やっと檻から出れたのに自由になれたのに結局すぐ、限界が来る
鳥籠で育った鳥は外に憧れを持つ、でも自分で生きる力がない鳥はすぐに死んでしまう
結局私もただ飼われていただけの
(鳥でしか…無かったのかな)
自分で自分を悲観する、そんな事をしても無駄だって分かってるのに止められない
何時間が経ったんだろうか、私は未だに動けないまま路地裏に座り込んでいる
夜は老け静寂だけが私を包み込む
夜の心地いい風が頬を撫でて私は 涙が頬を伝う、久しぶりに流した涙だった
(私、まだ泣けたんだ…)
一度認識するともう止められなかった
声にならない嗚咽が静寂に響く
そんな嗚咽を聞いてか誰かの足音が聞こえてくる
「大丈夫?…じゃ無いよな」
そんな優しい声が聞こえる
「だれ?」
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