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〜 sideローレン 〜
ここはどこにでもある普通の会社
ビルの25階にあるオフィスの一室
もうそろそろ仕事が始まる時間だ
自分の席に着くと女子社員が俺にコーヒーを持ってきてくれる
「いつもありがとうね」
「いえ、そんな‥‥」
「‥‥また遊ぼうね」
「‥‥はい」
そう
俺は誰でもいい
可愛い子、綺麗な子だったらもっといい
そんな子達が俺の虜になり、俺の言いなりになるのは堪らない
どうせ彼女達だって俺の事は棚に並ぶブランドバックの様な物に思ってるだろう
隣で一緒に歩いてたら見栄えが良いだけの男だと
だったら俺はそれで良い
お互いWIN WINだろ?
中には俺の事を本気になって独占欲丸出しで嫉妬してくる子達もいる
いくらでも俺を取り合ってくれ?
俺の事で争わないで!なんて言わないから
さて、仕事でも始めるか
今日はこの資料をまとめて来週の‥‥
ん?
まただ
時折感じる視線
向かい合わせに座る、俺の目の前の席からだ
少しだけ視線をあげる
目の前の席には入社して2年の小柳が座る
小柳ロウ
容姿端麗
仕事も出来て成績優秀
女子ウケも良い
いつもは大人しいが、話してみると気さくで良い奴だ
この視線を感じる様になったのは数ヶ月前から
何か聞きたい事でもあるのかと思ったが、どうやらそうではないらしい
それなのに度々感じる彼の視線
遊び慣れた俺の直感‥‥
小柳お前‥‥俺の事気になってんだろ?
そんな好意を向けられて黙ってる俺じゃない
夕方
もう少しで終業時間になる
小柳って飲み会とか苦手だったよな
だったら会社の中でいいか‥‥
「小柳」
「はい」
「今日この後時間ある?この資料の片付けて手伝って欲しいんだけど」
「大丈夫ですよ。これ終わったらすぐに手伝います」
「サンキュー!助かるわ」
こんなの確かめる方法なんていくらでもある
古典的で良い
脈があるか無いかなんてすぐにわかるんだから
でもきっと小柳は‥‥‥‥
「ローレンさん、これって順番通りに並んでないんですかね?」
「どれ?どこ?」
「この棚の‥‥これです」
「いや、並んでたはずだけど‥‥」
小柳の隣に立ち、彼が手にする資料を確認するふりして小柳の手に触れる
「あっ‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
ビクッとした小柳の手の甲に指でもう一度触れる
手を退かすことも振り払う事もしない
「ロ‥‥ローレンさん?」
「‥‥ん?」
「‥‥‥‥‥‥」
黙る小柳の顔を覗き込む
本棚を一点に見つめた瞳が俺を一瞬見る
俺が触れている小柳の手首を掴むと、小柳が持っていた資料が床に落ちた
掴んだ手の指先に軽くキスをする
「‥‥っ!」
「小柳‥‥お前の家に行ってもいい?」
「‥‥‥え?」
「ダメ?」
「‥‥いえ」
なんだ
お前も他の女と変わらないんだな
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コメント
4件
ド屑きた!!ロレのクズ感めっちゃいい!!!
ド屑めっちゃ好きな楽曲ですしlrruも大好物なので最高です!