ベッドの上、丸まったまま声を
殺して咽び泣いた。
自分が「障害」だと書かれた紙――
その言葉が、
脳の奥に焼き付いたまま離れない。
叫びたいのに、
誰にも叫ぶことはできなくて、
ただ喉の奥から、
獣のような声が漏れ続ける。
kr「なんで……なんでこんなことになったんだよ」
もう自分が自分じゃない気がする。
“普通”になりたかっただけなのに、
努力も、我慢も、全部無意味だったのかと、
心の中で何度も責めてしまう。
kr「ふざけるな」
kr「勝手に決めつけるな」
家族も、学校も、医者も、友達も――
誰も自分の本当なんか分かってないくせに。
感情が嵐のように渦巻いて、
怒りと悲しみと無力さと……
どれがどの感情か区別もつかないまま、
息が詰まりそうなほど泣き続ける。
枕元、握りしめていたカルテのコピーは
涙でふやけてくしゃくしゃになっていた。
kr「いらない、こんなもの」
そう独り言のように呟いても、
現実には何も変わらない。
頭の中には、
過去の友達の笑い声がこだまする。
「大丈夫だよ」
「また遊ぼうね」
――そんな言葉すら、今となっては
毒みたいに思える。
誰も本当のことなんて見ていなかった。
自分だけが本気で苦しかった。
助けを求めて、求めても、
ただ
“辛いのは今だけ”
という一言で片付けられた。
涙は止まる気配がなく、
声にもならない叫びが、
夜の暗闇に次々と吸い込まれていった。
部屋の壁に手を伸ばして、
思いきり拳で叩いてみる。
痛みがじん、と広がる。
それでも、心のぐちゃぐちゃは
少しも晴れない。
kr「壊れてもいい、もう全部終わっちゃえばいいのに」
そんな極端な思いが、ふと浮かぶ。
けれど、消える勇気も行動も何もない。
ただただ、全てに裏切られた
自分の感情だけが、
止まることなく渦巻いていた。
泣くだけ泣いて、
声も涙も枯れ果てたとき、
ひりひりと痛む心だけが、
ただ、そこに残った。