テラーノベル
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リビングで父と母を前に、
心の中の限界を超えた。
kr「勝手に“障害者”扱いすんなよ!
ラベルで楽になりたいだけなんだろ?
俺のことなんか何も知らないくせに!」
母の目に涙が浮かび、父が怒鳴る。
「言葉が過ぎるぞ!」
kr「だったら俺なんかいらないんだろ!恥ずかしいんだろ!?」
声が枯れるまで罵声を浴びせて、
テーブルの上のコップを
思いきり床に叩きつけた。
ガラスが割れる音が響く。
kr「もう家なんか帰んないから!」
家族の制止も振り切り、
玄関から裸足で外へ飛び出した。
夜の公園まで駆けて、膝から崩れ落ちる。
息は荒く、涙も止まらない。
震える手でスマホを握るが
誰にも助けを求める気にもなれない。
ただただ、悲しみと怒りで
身体がバラバラになりそうだった。
しばらくうずくまっていたその時、
近くで声がした。
「おい、クロノアさんじゃね?」
顔を上げると、
しにがみ、トラゾー、ぺいんと――
三人の友達が心配そうに立っていた。
sn「こんな時間に、どうしたの?」
しにがみが呼びかけてくる。
tr「家で何かあったのか?」
トラゾーがそっと隣に座る。
ぺいんとは黙って、缶ジュースを差し出した。
だけど、優しくされることすら苛立った。
kr「心配なんかするなよ、うるさい。
お前らもどうせ、
“かわいそう”だとか思ってるだけだろ!」
缶ジュースを跳ね除ける。
友達の顔が曇る。
tr「そんなこと思ってないって。」
トラゾーの言葉も、すべてが嘘に思える。
kr「分かったような顔で慰めるな…誰も俺のことなんかわかんないんだよ!」
しにがみは静かに、
sn「それでも、ここにいる」
と小さく呟く。
苛立ちが胸を締め付け、
kr「もう誰も信じられない!」
叫びながら、地面を何度も蹴りつける。
pn「…クロノアさんッ、」
ぺいんとがそばに寄ろうとしても、
kr「、来るなよ!」
と思わず大声で追い払ってしまった。
──友達の優しさ、家族の涙、
全部がごちゃごちゃに絡まって、
どこにもぶつけられない怒りと悲しみが
涙と共に溢れて止まらなかった。
夜明けの気配が静かに漂い始める。
壊れた心だけが、まだ強く痛み続けていた。
ーーー
次回、最終話。
コメント
4件
これはもう泣ける、、、っ 次回最終回か、楽しみに待ってます、、、!
あぁ、、クロノアさん、、、 喧嘩しないでぇ(T^T)