テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1,750
#転生pr
るあ . 🍵
401
コメント
1件
いや〜、もうこの一連の流れ、可愛すぎて胸が締め付けられました……! 観覧車の頂上であの距離感、「目閉じて」からの初めてのキス。お互い真っ赤になっちゃって、その後まともに顔見られないのも全部愛おしい(笑)。三ヶ月経っても照れてしまう実瑠さんと、ぐいぐい来つつ実は自分も照れてる一斗くんの温度差が絶妙で、ラストの「好きだから」が最高に響きました。番外編でもこのピュアさ、たまりません。
付き合って三か月。
今日は遊園地デートだった。
「会長。」
「その呼び方やめて。」
「じゃあ実瑠。」
「……。」
未だに名前で呼ばれると少し恥ずかしい。
一斗は楽しそうに笑っていた。
遊園地を回りながら二人はたくさん写真を撮った。
実瑠も最初は乗り気じゃなかったが、気づけば普通に楽しんでいた。
そして夕方。
二人は観覧車に乗ることになった。
「高い。」
「今さら?」
「落ちたらどうするの。」
「落ちない。」
「絶対?」
「絶対。」
実瑠は窓の外を見る。
街が小さく見えた。
夕焼けが綺麗だった。
しばらく沈黙が続く。
すると。
一斗がぽつりと言った。
「実瑠。」
「なに。」
「好き。」
実瑠は固まる。
「急に?」
「言いたくなった。」
「そう…///」
顔が熱い。
付き合って三か月経っても慣れない。
すると一斗が笑った。
「実瑠は?」
「……。」
「聞きたい。」
「嫌。」
「なんで。」
「恥ずかしい。」
「俺は言った。」
ずるい。
そう思う。
数秒悩んで。
観覧車が頂上に近づく。
そして。
「……好き。」
小さな声。
一斗は目を見開いた。
「もう一回。」
「言わない。」
「録音したい。」
「最低。」
二人が笑う。
その瞬間。
観覧車は頂上に到達した。
静かな時間。
夕焼けに染まる景色。
一斗は少しだけ真面目な顔になる。
「実瑠。」
「なに。」
「目閉じて。」
「なんで。」
「いいから。」
実瑠は首を傾げる。
しかし。
なんとなく意味はわかった。
心臓がうるさい。
でも逃げたくなかった。
ゆっくり目を閉じる。
そして。
唇に柔らかな感触が触れた。
数秒。
本当に短いキスだった。
離れた瞬間。
二人とも真っ赤だった。
「……。」
「……。」
沈黙。
先に耐えられなくなったのは実瑠だった。
「恥ずかしい。」
顔を隠す。
一斗も耳まで赤かった。
「俺も。」
「ならやらないで。」
「無理。」
「なんで。」
「好きだから。」
その言葉にまた顔が熱くなる。
観覧車が地上に着くまで、二人ともまともに相手の顔を見られなかった。