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ぬぬぬぬぬぬぬぬぬ貓丸
付き合って三か月。
今日は遊園地デートだった。
「会長。」
「その呼び方やめて。」
「じゃあ実瑠。」
「……。」
未だに名前で呼ばれると少し恥ずかしい。
一斗は楽しそうに笑っていた。
遊園地を回りながら二人はたくさん写真を撮った。
実瑠も最初は乗り気じゃなかったが、気づけば普通に楽しんでいた。
そして夕方。
二人は観覧車に乗ることになった。
「高い。」
「今さら?」
「落ちたらどうするの。」
「落ちない。」
「絶対?」
「絶対。」
実瑠は窓の外を見る。
街が小さく見えた。
夕焼けが綺麗だった。
しばらく沈黙が続く。
すると。
一斗がぽつりと言った。
「実瑠。」
「なに。」
「好き。」
実瑠は固まる。
「急に?」
「言いたくなった。」
「そう…///」
顔が熱い。
付き合って三か月経っても慣れない。
すると一斗が笑った。
「実瑠は?」
「……。」
「聞きたい。」
「嫌。」
「なんで。」
「恥ずかしい。」
「俺は言った。」
ずるい。
そう思う。
数秒悩んで。
観覧車が頂上に近づく。
そして。
「……好き。」
小さな声。
一斗は目を見開いた。
「もう一回。」
「言わない。」
「録音したい。」
「最低。」
二人が笑う。
その瞬間。
観覧車は頂上に到達した。
静かな時間。
夕焼けに染まる景色。
一斗は少しだけ真面目な顔になる。
「実瑠。」
「なに。」
「目閉じて。」
「なんで。」
「いいから。」
実瑠は首を傾げる。
しかし。
なんとなく意味はわかった。
心臓がうるさい。
でも逃げたくなかった。
ゆっくり目を閉じる。
そして。
唇に柔らかな感触が触れた。
数秒。
本当に短いキスだった。
離れた瞬間。
二人とも真っ赤だった。
「……。」
「……。」
沈黙。
先に耐えられなくなったのは実瑠だった。
「恥ずかしい。」
顔を隠す。
一斗も耳まで赤かった。
「俺も。」
「ならやらないで。」
「無理。」
「なんで。」
「好きだから。」
その言葉にまた顔が熱くなる。
観覧車が地上に着くまで、二人ともまともに相手の顔を見られなかった。
コメント
1件
いや〜、もうこの一連の流れ、可愛すぎて胸が締め付けられました……! 観覧車の頂上であの距離感、「目閉じて」からの初めてのキス。お互い真っ赤になっちゃって、その後まともに顔見られないのも全部愛おしい(笑)。三ヶ月経っても照れてしまう実瑠さんと、ぐいぐい来つつ実は自分も照れてる一斗くんの温度差が絶妙で、ラストの「好きだから」が最高に響きました。番外編でもこのピュアさ、たまりません。