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変わらない毎日。
痛くて辛い毎日だけど、守るものがあるから僕は今日も生きる。
でも今日は
この瞬間から
何もかもが変わった。
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僕らは四人家族で、母さんと僕ダニエルと、 次男のアレックス、三男のアーサーでロンドンの郊外の一軒家に住んでいる。
裕福って訳じゃなかったけど、幸せに暮らしてた。
父さんを早くに亡くして、1番下のアーサーは顔さえ見た事がない。だから母さんは1人で僕たちを育ててくれた。
僕ら兄弟は一つ違いづつで、その時僕が12歳アレックスが11、アーサーがちょうど10歳になった時だった。
いつも変わらない毎日のはずだった。
だけど三男アーサーの10歳の誕生日、異変が起きた。
4人で席に着いて、ご馳走をたらふく食べた後、アレックスが『Happy birthday』と書いたカラフルなケーキを持ってきた。
そのケーキは母さんの手作りで、飾り付けは僕とアレックスが手伝った。
アレックス「じゃあロウソクに火つけよう!」
と言ってロウソクに火をつけようとしたら、アレックスが、『achoo!!』(ハックション!)
とくしゃみをした。するとアレックスの口からくしゃみと共に赤い炎が吹き出した。
僕と母さんはびっくりして、母さんは慌てふためいて、僕は驚いて大きな声を出してしまった。
アーサーは何故かそれを見ていなかったようで、僕の声に驚いた拍子に、「Ahh!!!」と1番びっくりして、アーサーの頭から真っ黒なツノと背中に羽とおしりから尻尾が飛び出した。
アレックスはオーガ(鬼)に、アーサーは悪魔になってしまった。
僕と母さんはパニックになってしまって、僕は慣れるまでに時間がかかってしまった。
優しかった母さんは…弟2人を恐ろしい、醜いと言って虐めるようになってしまった。
僕は2人を必死に守った。どれだけ殴られようが蹴られようが罵られようが、怖かったけど、2人を失うことの方がもっと怖かったから、僕がずっと身代わりになっていた。
2人はというと、いつも僕の心配をしてくれていた。僕が守りきれずに2人が傷ついてしまって、僕が謝ると、
アーサー「ダニエルが傷つくの僕だってやだ!」
アレックス「そうだよ!ダニエルは悪くないし、謝らないでよ!」
そう言ってくれた。でも、母の虐待は日に日にエスカレートしていくばかりで、僕らは神経をすり減らしてくばかりだった。
こんなことになってから1ヶ月が経とうとした時、また悪いことが起きた。
いつもは殴る蹴るだけだったが、ついに母はキッチンの棚から**ナイフ**を取り出し、僕らに突きつけた。
ナイフを持って突進してくる母。僕は2人を守るため前に出た。避けたら2人が傷つくから、避けられなかった。
ナイフは僕の頬を掠めていった。傷は少し深い程度で済んだけど、2人にはそれも耐えられなかったようで、2人は目の色を変えて母に襲いかかった。
そこから先はあまりのショックであんまり覚えてない。
覚えているのはむせ返るほどの濃い血の匂いと真っ赤になってまるで別人のように見えた2人の顔だった。
Episode1 END