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最寄り駅に着き、いつもの暗い夜道を歩く。
15センチのハイヒールの音が、静かな住宅街に響く。
アパートの階段の下まで来たとき、踊り場の電球が弱々しく点滅しているのが見えた。
その階段の一段目に、誰かが座っている。
白いポロシャツ。バイトの制服のままで、光が夜空を見上げていた。
「……あ、お姉さん。お帰り。遅かったじゃん」
「……まだ、バイトだったんじゃないの?」
「店長に頼んで早上がりさせてもらた。あんな状態のお姉さん置いといたら、明日には俺、ストーカー扱いで通報されそうだったし」
光は可笑しそうに笑って、横に座れよという風に少しだけ場所を空けた。
私は少し迷ったけれど、スーツのスカートを気にしながら、一段下のステップに腰を下ろした。