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128 - 番外編42『夏だ!海だ!祭りだ!合宿だ!?』 前編 『指導係の心の葛藤。』

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2026年02月18日

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番外編42『夏だ!海だ!祭りだ!合宿だ!?』

前編


『指導係の心の葛藤。』


その日の夜。私は部屋で百合菜と話をしていた。


『そっか……。でも、訓練の内容に私達は何も言えないし……。』

『だからこそ出来ることがあると思うの。指導係のハウレス、ナック、ハナマルにもそれぞれ違う考えがあるから…それに寄り添ってあげないと。』

『うん、分かった。』


そして、指導係の3人と話をすることになった。

私はハウレス、ハナマルに話を、百合菜はナックと話をすることに。


ハウレスSIDE


『……。』

『ハウレス、ちょっといいかしら。』

『あ、主様…?』

『訓練のことについて何か悩んでるなら聞かせて?』

『悩み、ですか……。悩みと言うほどではないですが…。俺の鍛え方がちゃんとあいつに伝わってるのが分からなくて。』

『ハウレス……。』

『自分でも、分かってるんです。厳しいっていうのは。だけど、俺が手を抜いて甘やかして訓練したら、あいつは命を落とすことになる……それだけは嫌なんです。だから俺は……。嫌われても、憎まれても構わない。だから、あいつには強くなってもらいたいんです。』

『…ハウレスの考えは間違ってないわ。ロノに弱さを教えるのは大事。ロノは突っ走る所があるから…バスティンと2人は似てるのよ。挑発に乗っちゃうのはロノの方だけどね。』

『主様……。』

『ハウレス。自ら嫌われ役を買ってくれてありがとう。ロノだけじゃなく、他のみんなも、私も、百合菜も…ハウレスには感謝してるのよ。』

『っ……。』

私はハウレスの手を握る。

『大丈夫。ハウレスの思ったまま…ロノのこと鍛えてあげて。』

『…っ。はい、主様。』


ナックSIDE


『ラムリに厳しくしたい訳ではないんです。私とて……。』

『うん…分かってるよ。』

『ラムリも、私も……あの時のことは酷く後悔しています。私が傍に居ないのが仇となり、主様が攫われて……っ。』

『ナック……。』

『ラムリもあの時のことを今でも悔やんでいるんです。あの時近くにいたのに守れなかった。って。ラムリは人一倍主様のことを大切に思ってる人ですから…。だから、私はこの訓練にしたんです。世の中にはいい人ばかりではない、ずる賢い人もいるんだと。ラムリのような誠実さだけでは…勝てないと。』

『だから、ラムリに目隠しをさせて…ナックはしないように訓練してるの?』

『はい。ラムリには少々酷かもしれませんが…。これがラムリの為なので。』

『そっか…。あの時のことは確かに怖かったけど、でも、みんな助けに来てくれたから。もういいんだよ。』

『主様……。』

私はナックの頭を撫でる。

『今こうして…みんなと近くにいられる。

傍で笑ってくれてる。それだけでもう充分…私は幸せだから。』

『主、様…。』


ハナマルSIDE


『へぇ…それで俺に話をね…。』

『ハナマルもなにか思ってることがあるんでしょう?』

『……あぁ。フルーレが段々と強くなってるのは分かってる。でもあいつは急ぎすぎる。主様のために…って自分を追い詰めるのは分かるがあいつには力の差を……思い知らせる訓練をしてる。フルーレの為だ。』

『…確かにフルーレは執事の中では細身だし、筋肉量も少ないと思うわ。ハナマルはハナマルなりにフルーレに合った訓練をしようとしてるのよね?自分の弱さを……思い知らせる為に。』

『あぁ。』

『ハウレスと似てる訓練してるのね。』

『あいつもなのか?』

『えぇ。』

『そうか…。お互い苦労するな…。』

ハナマルは頭をくしゃっとする。

『ハナマル。私はみんなの主だから、この訓練について贔屓したり…。止めることはしないわ。だから、私達が出来るのは…。みんなに寄り添うことだけだから。』

ハナマルの肩に手を置いた。

『少し力を抜いて…フルーレのこと鍛えてあげて。』

『あぁ、主様。』

『ふふっ。』

『なぁ、もっとしてくれないのか?』

『私は励ましに来ただけよ。』

『釣れねぇな〜。まぁそんなとこも唆るけど。』


ギィィ……。バタンッ。


『お疲れ様、お姉ちゃん。』

『お疲れ様。』

『これで…少しは楽になるのかな…?』

『…それはあの3人次第…そして、訓練生の3人次第ね。』


次回


『訓練生の心の葛藤』へ続く……。

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