宮殿に戻ると、国王陛下がお呼びです、と侍従が伝えにやってきた。
そのまま案内され、通された部屋の長椅子には国王陛下とカリナさまが座っている。
ふたりに礼をとり、指示されたコンドルセ侯爵を見たことを伝えた。
そして機会があれば話したい、と思っていた、街の問題を話して改善を訴えたのだが―――。
「べつにそんなもの必要ないだろう」
「で、ですが、路上にゴミや汚物がそのままあるのはよくありません。臭いもひどいのです」
「それがなんだとおっしゃるの?」
ふたりは道端に石が落ちていたと報告を受けたのと変わらない、意にも留めない反応だ。
国王陛下に至っては、くだらないことを言う、と言わんばかりに露骨にこちらを睨みつける。
「今まで問題なかった。お前に命じた施しが終わったのなら、それでよい」
「お言葉ですが……これまで問題がなかったわけ***********
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