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✧≡≡ FILE_005: 盗聴 ≡≡✧
ジジ……ジ──ッ……
《──言っておくが、ルミライトがなけりゃ話にならん。何としても我々の手に》
《ああ。通常の合金では内部からの熱に耐えきれん》
《しかし、ルミライトはまだ論文すら提出されていないじゃないか》
《問題ない、もう時期完成する。論文が出る前に必要量は全て買い取るつもりだ》
《今問題なのは、他国に渡ることだな。我々の手にあるかどうか、それだけが重要だ》
《──で、現状の構想は?》
《名称は“光の槍(ライト・オブ・ハルバード)”》
《月面に照準固定式の“レーザー砲”を設置する》
《何だと……?》
《月に?》
《そうだ》
《……し、しかし、月は常に動いている》
《……そんな精密に撃てるのか?》
《可能だ。月は地球の周囲を約27日周期で公転しているが、“常に同じ面”を地球に向けている》
《固定砲台でも制御角さえ調整すれば──》
《“地球上のどの地点でも狙える”》
《最強のレーザー砲だ》
《……信じられん……そんなもの……》
《光は、上から降ってくる。──神の裁きのようにな》
《地球に落とすってのか? レーザーを? 正気か?》
《あんた、最近の軍備開発見てないのか。これは“次の戦争”の話だ。》
《照射温度、ピークで10億度だ》
《……じゅ、10億度……!?》
《一撃の熱量は──“広島と長崎に投下された原爆の約100倍”に到達する》
《……!?》
《……何? 一発で、だぞ?》
《再びあの悲劇を繰り返す気か?》
《構わんよ。悲劇は繰り返される。何度もな》
《正確には、爆風も放射線も核分裂もない。だから、“クリーンな核”になる》
《ボタンひとつで操作可能、誰が砲撃したかさえ分からない》
《戦術兵器どころの話じゃない》
《問題は、これを“誰が持つか”だ。ロシアか? アメリカか? 中国か?》
《そんなの“月を取った国”だ。そこが地球を取る》
《第三次大戦が始まる、か》
《……しかし、まだ構想段階だ》
《構想なんてのは、止めなきゃ進む一方だ》
《“ルナティック・ルミナス”は、まだ誰も知らない。だが……》
《“月と光”が、世界を変えるだろう》
ガガガ……プツ……ザザ……ッ──