『師範師範!』
「うるさいよ、鼓膜破れるかと思った」
『物凄い弊害ですね』
『そんな事より…!やっと甲になったんですよ!』
「1年前は乙だったよね…?成長の速さ遅すぎない…?」
『うっ…そ、そんな事より!新しいふろふき大根専門店ができたらしいので行きましょう!』
「今すぐにいこう」
『切り替え速いですね…』
最近知った事だけど…師範はふろふき大根が好きらしい
意外と子供なんだよね…何か年相応…
『…ここみたいですよ!』
ガラガラ
『モグモグ…あ、意外と美味しいですね』
『…師範?』
「今食べてるから話しかけないでもらっていいかな」
『あっはい…』
師範は食べる事に集中しているみたいだし…
わたしも食べよ
『はぁ〜!美味しかったですね〜』
「そうだね」
師範が物凄く早く食べ終わり、わたしが食べている所を師範にじっ…と見られる拷問みたいな時間だったけど…
食べ終わった時ぐらい話かけてよ…
「やぁやぁそこのお嬢さん達」
「…?」
『どうしました?』
突然知らないおじさんに話しかけられた
なんだろう…
「遊郭というものを知っているかい?」
『…は?』
「遊郭…?聞いた事はあるかな…」
「そうかい…そこのお嬢さんは?」
遊郭ってあれ…?あの…
なんていうか…男女が交わる(?)
…ヤバくない?
『お断りします!!』
「…恵奈?」
『師範早く行きますよ!あっおじさん!』
「な、なんだね?」
『師範は可愛いですけど男なんで誘ったら駄目ですよ!』
「えっ…」
『さようなら!!』
「痛いな…何で急に掴むのさ」
『あっ…すみません、離しますね』
いつの間にかさっきいたふろふき大根専門店にいた
『戻ってきちゃいましたね…』
「…ねぇ、さっきのさ」
「何で拒否したの?鬼殺隊って職業あるとはいえ衣食住を無料でくれるんだからさ、あんなに拒否する事なくない?」
『あっ…』
わたしは全てを悟った…
そういえば、師範…14歳だな…
ていうかわたしも14歳なんだけど…
『いや、あのですね…』
流石に14歳にはまだ早いよね…
「何?早く言ってよ」
『あっ…えぇっと…』
『男の人と女の人が…!は、話したり?一緒にご、ご飯を食べたり?する所です!』
「へぇ…だったら僕は無理だね」
『はい、そうなんです!無理なんです!』
あっぶな…口滑らす所だった…
純粋な師範も納得したし…いっか
「まあ本当は知ってるんだけど」
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