本当にわたしの師範は冷酷だ
だって…
『ぁいだだだ?!師範っ師範っっいったいですよ?!?!』
「これぐらいやらないと準備体操にならないでしょ」
『ま、まぁ…そうですけ…どぉ?!?!』
今わたしは師範と柔軟をしています
しかも一回も慣らしていない状態で
しかも何故か背中を足で押されています
いや普通手じゃない??
そのせいで色々と痛いんですけど…
『ちょっ師範…っ一回辞めましょ…?』
「稽古に休みなんてないよ」
グギッ
『…?!だぁっ?!』
後ろにいるか見えないけど多分絶対ニコニコしてますよね
感情取り戻さないでくださいよ
「準備体操でこんなに泣くとか…ありえないんだけど…」
『そんな引いた目で見ないでくださいよ…』
師範がわたしを道端に転がってる石ころを見るみたいな目で見てくる
それだけでも泣けるんですけど
「…準備体操終了ね」
『はぁ…やっと…』
「早速稽古始めるよ、木刀持って」
『早速ですか?!』
「そうに決まってるでしょ…」
いやまぁ…そうだけど…!
師範に蹴られたせいで背中とんでもなく痛いんですけど
『いやぁ…一回休憩にしません…?』
「する訳ないでしょ…柔軟程度で」
『ぐっ…』
『寝てる途中に耳元に蚊がいる魔法かけてやりますよ…』
「地味に陰湿だね、見習いたくないよ」
『でしょうね』
師範は冷酷だけど最近は表情っていうか…
表情筋が柔らかくなった気がする
もしかしたら…師範を手懐けられるのも時間の問題かも!!
コメント
1件
めちゃくちゃ面白いです!! つっき楽しみにしてます🥰