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10年前の運命神教…現在地日本
昔昔、といってもそこまで昔では無いある日のこと。
とある森には4人家族がいた。父は猟師と木こり、母は主婦、兄は4歳、弟が2歳。個性社会に疲れ、森に住んでいる家庭だった
兄には前世の記憶があった。前世の兄は親から性的虐待をされ、唯一の生きる希望は物語の漫画だった。親の機嫌が悪かったのか突然首を絞められ8歳で死亡
生まれ変わった兄はシンプルかつ、使い勝手の良い個性に恵まれ武器の扱いが非常に上手かった。兄の口癖は生前の親の口癖… 『俺は弱いやつが好きだ。弱ければ弱いほどいい…お前はいい具合に弱いなw』
ただ兄の場合は生前の親とは違う意味で言う。”俺は弱いやつが好きだ。(人は力を持つと狙われやすい、だから)弱ければ弱いほどいい。(弱いままでいて欲しい)”
ある日、父と母がある宗教に殺され、兄弟は誘拐された。その教団は運命神教…教団の人は兄弟にふたつの選択肢を与え、一人一つ選べと言った。兄は弟がその選択肢を見る前に選びとった。
その選択肢のせいで兄弟の仲が悪くなる可能性も分かっていたがこれだけは譲れない。弟は知らなくていい…と。
2つの選択肢その内容は…
『性処理とストレス発散用』
『暗殺用兵器』
兄は暗殺というものは知らなかったが1つ目を見た途端それを経験してる自分から見れば弟にはこんな目にあって欲しくないと思い、弟が目視する前に選びとった。
一方弟は後に、前世の記憶を思い出した。弟の前世は出身地の里内で最強の忍者だった。戦争の時代で密書を仲間と上の人に届ける任務をしていた。けれど追っ手が多く、密書を仲間に託して敵諸共自爆した。”仲間を大事にしないやつはクズ”と思うからこそ自爆したのだろう。
弟はあの選択肢のうちの兄が選んだものを知らない。でも兄が選ばなかった方を見るに見捨てられたのだろうと弟は思った。教団からの任務を終えた時、ある自分と同じ教団の暗殺者に恋をした。その子は生き物を殺せないから出来損ないだった。その子が生きるために頑張った。たくさんあの子の任務を代わりにやってあげて…たくさんたくさんたくさんたくさんたくさん血と悲鳴と死体を見た。教団はその子ではなく、弟がやってたことに気づき、弟が任務に行ってる間にその子を殺した。弟はその現実を受け入れきれずに任務に没頭した。 後に、弟は最強の暗殺者となった。
そんな兄弟にある日、生贄2人の教育を命じられた。生贄は10年に1度、運命神様が選んだ子共を捧げるというもの。1人はアメリカから来た1歳にも満たない子、もう1人は不老で年齢不明の中国から来た子。
兄からみた第一印象は”仲良し” だった。お互い初めましてのはずなのにまるで昔から一緒だったかのように互いに互いを信頼していた。そんな2人を兄は太陽と月のようだと思い、自分はこの2人に照らされたいと庇護欲が増した。2人は初対面でおやつに出てきたアンパンをスパーキングをした為、仕返しのために兄はアンパンをスパーキングする練習をしたらアンパンの投与率が高くなったのはご愛嬌。2人は着替えも出来なければ食事の仕方も知らない。弟は戦闘に関しての教師になるらしく、気まずかったが、この2人が場を和ませてくれたおかげで最低限の会話以上に話せるようになり、その時から兄はこの教団から守りたいと思った。今の兄が居てくれなければ弟はとっくのとうに殺害され、この2人も生きていなかったと断言出来る。身体を張って頑張った結果だ。
一方弟は子供の面倒を任されて不服だった。しかもあの兄と合同……機嫌は最底辺にまで落ちていた。けれども若い世代には関係ない自身の私情を優先することでもないと忍者として考え、初対面で2人にあった時はアメリカから来た子がナイフで刺してきて避けた途端に、中国から来た子が獣のように素早く投げ飛ばしてきた。不機嫌でほんの僅かなこちらの殺気にも気づくとは…第一印象は”面白い若い世代の子”。
そんな教師の2人が何時までも接触しないわけでなく、周囲の人がいる前だけでも兄弟のように振る舞うことを互いに教え子の月と太陽に誓って約束した。
「おしまい」
「さて、何時になったら弟はすれ違いに気づくんだろ…いや、兄の方が諦めてるから無理かな?。。。あ、なになに?僕が誰かとか気になるの??僕の名前は今はまだ教えられないかな…」
「ん?さっき読んでた本は”運命の本”その人物達の記憶にあるのみ、この本に記されるんだ。だから君たちも知ってる通り、アメリカから来た月と中国から来た太陽の過去は本人たちが気づかない限り細かに記されないんだ…知りたかったならごめん」
「でも本人達が思い出せば記されるかも…ね?それじゃ!現世に戻って、ばいばい」