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奴らに復讐を 第1話

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2022年02月09日

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#ホラー#復讐#スカッと
アキノツキ

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「あー、やることねぇな」


高校を中退してからパチンコ屋と家を往復する日々。


毎日代わり映えのしない…。しかし、この日はいつもと違っていた。


俺がパチンコ屋に向かって歩いていると──。


ガシャーン!

ドーーンッ!


大きな音が鳴り響いた。


同時に、俺は頭に強い衝撃を受け、意識を失ってしまった。


*****


目を覚ますと、俺はベッドに横たわっていた。


状況を把握しようと、頭を働かせていると──。


ベッドを囲んでいたカーテンが静かに開いた。


そして、見知らぬ男が顔をのぞかせた。


「よかった、気づかれたんですね」


「はぁ…」


俺はどう答えていいのか分からなかった。


「強風にあおられたお店の看板が落ちてきて、川野さんの頭に直撃したんです」


男が俺の身に起きた状況を説明してくれた。どうりで頭が痛むはずだ。


男は白衣を着ていた。ということは医師か。


けど、俺は誰なんだ?


頭を強く打ったせいか、記憶があいまいだ。


俺は医師に不安を訴えた。


「検査の結果は、異常ないんですが…しばらく様子を見ましょう」


医師からそう告げられ、俺はそのまま入院した。


そして、数日後には俺の記憶はすっかり元に戻った。


頭にできたコブも治り、頭の痛みもなくなった。


病院で規則正しい生活を送ったおかげで、前よりも健康になった気がする。


しかし、記憶を取り戻したことはよいとは言えなかった。


いや、忘れたままの方がよかったのかもしれない。


俺は思い出したのだ。


高校時代、俺はいじめられっ子だった。


思い出したくもない俺の黒歴史。


*****


「おい、動くなよ」


俺を的にして、大槻が勢いよくダーツを投げた。


「ひぃぃ」


俺は思わずしゃがんだ。


「惜しい。外れたな」


大槻の子分である鈴木がそう言って笑った。


「だから、動くなって言っただろうが」


大槻が怒鳴った。


「ご、ごめん」


「チッ。おまえのせいで俺がこいつらにジュースをおごらなきゃなんねぇだろうが」


「てかさ、大槻が負けたのはこいつの責任だろ」


大槻に媚びるように、鈴木が俺に責任をなすりつけた。


「お前がおごれよ」


大槻の子分、山田も同意した。


「そ、そうだね」


俺は急いでカバンから財布を取り出し、購買部に向かって走った。


大槻君がコーヒーで、鈴木君が炭酸水、山田君がオレンジジュース。


悲しいことにいつもパシリをやっているせいで、好みは覚えている。


俺は高校に入学してすぐに同じクラスの大槻に目をつけられた。


そして、来る日も来る日もいじめられた。


*****


「おい、みんな、注目!」


「や、やめてくれよ」


鈴木と山田が俺を羽交い絞めにした。


俺のズボンとトランクスが無理やり脱がされた。


「何、あれ」


「クス、クスッ」


教室から女子の笑い声が聞こえた。


その中には俺が中学のときから好きだった麻衣もいた。


けど、俺はヘラヘラ笑っていた。


「大槻君たち、冗談はやめてくれよ」


大槻、鈴木、山田がこわかったから。


それに、クラスに俺の味方は誰一人としていなかったから。


「お前、情けねぇな」


大槻が俺をあざ笑った。


そして、俺は学校に通うのがイヤになった。


そのせいで高校も出席日数が足りずに中退してしまった。


*****


かつてのクラスメイトが大学や専門学校に通う中、俺はニートになった。


親から小遣いをもらい、毎日、パチンコ屋に通う日々を送っていたのだ。


俺は自分をいじめていた大槻、鈴木、山田に無性に腹が立った。


あいつらのせいで俺の人生は台なしだ。


あんな奴らが、普通に暮らしていていいのか。


思い出したら腹が立ってきた。


どうして高校時代はあいつらの言うままだったんだろう。


なぜヘラヘラ笑っていたんだ?ちっとも反撃できなかったんだ?


あいつらにやり返して、身も心も、人生全てをズタズタにしてやる。


頭を打ったおかけで、俺は別人になった。


身体の奥から燃え上がるものがある。


俺の闘争本能に火がついて、身体中に力がみなぎった。


俺は退院すると、復讐のための準備を整えた。


そして、まず鈴木に連絡をとることにした。


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2022年02月09日

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俺に…俺に権力(VIP)があれば…
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