コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
甲斐田視点
曲がり角を曲がったあと、道なりに進む事にした。
「…ッどっかで休憩スポットがあればいいんだけど…」
正直畑に戻るとあの黒い粘液がまた大きくなっていくかもしれない。あの黒い粘液の性質について分かった今、建物の中に身を隠すことは難しいしなにより危険が伴う。
黒い粘液が無くて身を隠せる場所…
「ッ!そうだ、山に行きましょう!山に行けば黒い粘液はないだろうし休憩もできるかもです!」
「甲斐田さん!それです!」
「不破くんが大分キツそうな顔をしてるから早く行かないとね。」
「頼みました…ッ」
早速ここから随分掛かるところの山に向かう事にした。
_____________1時間くらい経っただろう。
僕らは山の付近の住宅街まで来ていた。
「ッはぁ、はぁ、あともう少しです!!頑張ってください!!」
「ッ随分とかかりましたね…ッ」
山まで来て気が緩んでいた。人がいる可能性を考えていなかった。
後ろから声が聞こえる。
『いたぞ!!!特徴が完全に一致している!!!!あのメッシュ?頭を抑えろ!!』
不味いぞ…きっとここで捕まったりしたら間違いなく不破さんは殺処分されるだろう。危険とみなして。
「…来る。黒い粘液が爆発してくる!!!」
剣持さんがそう叫ぶとちょうど横を通っていた家の窓から粘液が飛び出してきた。
「伏せて皆!!!!!」
丁度頭の上を通ってべちゃ、とまわりに黒い粘液が飛び散る。あまりデカくはないのか、動きが鈍いように見える。
『こちらAL隊!!目的人物を発見しました!!応援を求む!!!』
そんな声が聞こえた。後にヘリコプターや自衛隊の人が集まって来るんだろう。
「…とりあえず山に向かって走りますよ!!囲まれたら死ぬと思いなさい!」
そう社長が言う。
「俺ももうちょっと頑張るわ〜…!」
「キツかったらいつでも言ってください。僕が変わりましょう。」
「おけっす、」
自衛隊の人に撃たれながらもエイムが悪いのか奇跡的に深い傷はない。
黒い粘液のおかげでこちら側に来にくいのか、銃火器の音はどんどん遠ざかっていっていった。
ヘリコプターや応援が来る前に山へ入っていった。
「…ひぃ…ひぃ…ッ…」
「っけほ、ッ…けほ…」
徐々にスピードを落としていき、全員が全員、地面へと次々と倒れていく。
「はぁ、ッ…はぁ、…なんとか休めそう…ですね…」
「ッ、でも長居は出来ないでしょうね…いつかまた自衛隊の方々が来るでしょう…ッ」
「今のうちに軽く止血をしておきましょうか、」
そう言ってポケットティッシュと絆創膏を取り出して次々と比較的重い怪我を優先に絆創膏を貼っていく。
「甲斐田くんは…」
「あ、僕は羽織でほとんど傷がないです。」
「その羽織盾かよ。」
「まぁそのおかげで俺怪我が少ないもんな〜」
「無いと言うかさっきの場面では食らってなさそうですし、その傷時間が経っているように見えるのできっと不破くんがお肉取りに行った時の傷でしょう?」
「にゃは、そっすね!足もほぼ無傷だしな!」
そう言ってジャンプしたり足を曲げたりして大丈夫という事を証明する。
「じゃあ怪我をしているのは実質僕と社長だけか。」
「そうですね…手の甲の傷が案外深い…」
「…ホンマや、血の匂いが強い。」
「今1番の重傷者は社長ですかね?」
「まぁ言うて重症では無いですけどそうですね。」
自分の手の甲を見ながらそう言った。
そんな風に止血していっていると、大きな地震?地ならし?のような事が起きた。
「ッわ、!ちょ、なになになに!?」
僕らは町が見渡せる場所に急いで移動をした。
「…ッなに、あれ…」
僕らが見た景色は、世にも信じられない事だろう。大きな体を引きずりながら徘徊していく肉の塊…僕には少なくともそう見えた。赤ん坊のような容姿をしている。
ビル10階建と同じくらいの背丈をしていてこんな遠くの山まで地ならしを起こしているなんて信じられないが、確かに今アイツが動いている間に地ならしが起きている。
この光景、現象を信じるしかなかった。
その光景に目を奪われていた。ハッと意識を戻すと僕以外が恐らくあの肉塊に膝まづいていた。
そして僕以外、皆口々を揃えてこう言った。
「「アヌラ様万歳、!!アヌラ様万歳!!!」」