コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
2010年6月18日、静岡県浜松市北区(現:浜名区)の浜名湖において、静岡県立三ケ日青年の家の野外教育活動として行われたボート訓練中に起きた事故。教師2人および1年生の生徒18人、合計20人が乗った全長約7メートルの手こぎボートが転覆したもの[1]。この事故で1年生の女子生徒が死亡した。
当日1年生約90人が午後1時半からの陸上での座学などを終えたあと、20人乗りおよび30人乗りの手こぎのカッターボート、各2隻(計4隻)に分乗し[2]、小雨が降る浜名湖にこぎ出した。静岡地方気象台によると、当日正午すぎ浜名湖周辺には「大雨・雷・強風」の各注意報が発表されており、午後3時半ごろは平均風速で6.2メートルの風が吹いていた[1]。当日警報ではなく注意報であったため、活動が実施された[1]。
生徒の船酔いなどで操船ができなくなり青年の家のモーターボートがかけつけ、約20メートルのロープを該当のボートにつないでえい航中午後3時15分頃転覆したという[3][4]。女性教諭の証言でも、「えい航後しばらくしてオールが飛び、そしてボートがひっくり返った」という[5]。
転覆後2名の教師のうち、男性教諭と数人の生徒が水面に投げ出され、女性教諭を含む他の何人かの生徒は転覆後のボートの中に取り残された[5]。浜松市消防局によると、午後3時31分事故の一報が入り、午後4時2分に水難救助隊が到着しゴムボートで救出に向かった[6]。別のボートに乗っていた男子生徒によると、最初に救助の船が来てから助かるまでに、40分ぐらいかかったと話している[7]。
生徒1名が死亡した件について浜松市消防局は22日、救助の途中に遭難者の数え間違いがあり、捜索活動が遅れた可能性を明らかにしている[3]。救助後に湖岸や収容先の病院で点呼を行ったところ、当該生徒がいないことに午後4時38分に気付き、午後5時51分に転覆したボートの中の船尾付近でうつぶせに浮いた心肺停止状態の女子生徒が発見されたが[3]、その後病院で死亡が確認された。