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ういす!こちらは、ちょっと例の中1の子が
提供っていいますか、?
そんな感じ、書きます
これ最初その子の送られてきたやつ見たら
もう泣いちゃったんよ〜…
家で1人で泣いてた~…
けっこう良いよ、?これマジで
今回はね兄弟物語ということで
暴力的な表現を含みます
「闇を照らすひとつの灯」
スタート
僕は藤澤涼架は16歳。
この家で一番上の兄だ。
家族は、弟の滉斗と元貴、そして、
親父と母さん。
だけど、僕たち三人は、いつもどこかで肩を寄せ合って生きている。
理由は簡単だ。
親父は、機嫌が悪いとすぐに手をあげる。
母さんも、もう僕たちを守ってくれない。
だから、僕は二人の盾になると決めた。
朝、目が覚めると、体のあちこちが痛む。
昨日も親父に殴られた。
腹を蹴られ、頬を打たれた感触が、まだ皮膚に残っている。
鏡で見ると、右の頬が少し腫れていた。
だけど、これくらいで弱音は吐けない。
「兄ちゃん、おはよう」
キッチンに行くと、滉斗が小さな声で挨拶してきた。
彼は13歳。
僕の傷に気づいても、あえて何も言わない。
「おはよう、滉斗。元貴は?」
「まだ寝てるよ」
滉斗は、僕の顔をちらりと見て、すぐに目をそらした。
彼もまた、僕がどれだけ痛い思いをしているか知っている。
でも、僕たちはこの家で生きていくために、何も言わずに朝を迎える。
元貴は6歳。
小学校1年生になったばかりで、天真爛漫な弟だ。
「おにいちゃーん!」
寝ぼけた声で駆け寄ってきて、僕の腰に抱きついてくる。
「おはよう、元貴」
「今日ね、学校でお絵かきするんだ!」
元貴の無邪気な笑顔を見ると、どんなに苦しくても、守らなきゃと思う。
朝ごはんは、昨日の残りのパンと、卵焼き。
僕はバイト代で買ってきた食材を、できるだけ三人で分けるようにしている。
「兄ちゃん、バイト大変じゃない?」
滉斗がそっと聞いてくる。
「大丈夫。二人のためだから」
僕は笑ってみせる。
本当は、毎日眠くて、体も痛くて、心もすり減っている。
でも、僕が倒れたら、この家は終わる。
学校が終わると、すぐにバイトに向かう。
制服のまま自転車をこいで、コンビニのレジに立つ。
「いらっしゃいませ」
笑顔を作るのは、もう慣れた。
バイト代は、滉斗と元貴のために使う。
二人の学費、食費、そして何より、家にいる時間を減らすため。
夜、家に帰ると、親父がリビングで酒を飲んでいた。
「おい、涼架。こっち来い」
親父の声が、低く響く。
僕は無意識に背筋を伸ばす。
「はい……」
近づいた瞬間、親父の手が僕の腕を掴む。
バシッ
頬を平手で叩かれる。
「バイトばっかりして、家のこともろくにできねぇのか!」
「ごめんなさい」
「言い訳すんな!」
ドカッ
腹に重い蹴りが入る。
痛みで息が詰まる。
「お前が全部悪いんだ」
バキッ
今度は拳が頬にめり込む。
視界が一瞬、白く霞む。
僕は声を殺して耐える。
滉斗と元貴に、絶対に見せたくない。
僕が全部受け止めれば、二人は無事でいられる。
それだけが、僕の支えだ。
親父が去った後、僕は床に膝をついたまま、しばらく動けなかった。
涙は出ない。
泣いたら、もっと弱くなりそうだから。
夜遅く、滉斗がそっと部屋に入ってきた。
「兄ちゃん……」
彼は何も言わず、僕の隣に座る。
「大丈夫だよ」
僕はそう言って、彼の頭を撫でる。
本当は、全然大丈夫じゃない。
でも、守るって決めたから。
元貴は、何も知らずに夢の中。
「お兄ちゃん、だいすき!」
昼間、そう言ってくれた元貴の声が、心の支えだった。
(絶対に、この子たちだけは守る)
そう心に誓いながら、僕はまた、朝を迎える。