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【七海視点】
母「七海、学校行くわよ」
ここ3日、私は学校に行っていない。お母さんに行くなと言われたから。もちろん罪悪感はすごくある。でもそれ以上に怒られるのが怖いと思ってしまう自分がいる。
解決するためにお母さんたちに逆らわないといけないのに、やっぱり私には度胸が足りないんだと痛感させられる。
母「いい?七海。学校ついても、話さなくていいから。私の言うことを絶対聞くこと。」
七海「……」
母「返事は?」
七海「は、はい…。」
やっぱり、ここから解放されるのは無理なのかな……。
ねろ「あれ、宵崎」
めーや「ほんとだ〜、久しぶり〜」
七海「お久しぶりです……!」
体育の授業終わりなのか、体操着を身にまとった椎名先輩と宇経先輩に軽く会釈すると、後ろのお母さんに強引に引っ張られ、連れていかれた。
椎名先輩たちのお母さんが言ってた通りだなぁ。
【ねろ視点】
めーや「よし、ねろちゃん突入しようぜ」
ねろ「やばすぎ」
本当にめーやさんが考えることは毎回とんでもなさすぎる。
まぁでも今回の問題は俺らにも関係ある事だし、宵崎のあの感じは俺らにいじめられてるとか思ってる雰囲気じゃなかったし、突入はありか。
めーや「この前母さんが言ってたんだけど、完全に妄言らしいよ」
ねろ「は?」
めーや「宵崎ちゃんと会って話したらしくて、本人の口からいじめなんてないって。」
ねろ「よし突入するか」
めーや「プテとアベ呼ぼ」
4人揃って、宵崎たちが話しているであろう応接室へ向かった。
めーや「た〜のも〜!!!!」
プテ「落ち着いて」
応接室の扉を思いっきり開けて大声で入室してきためーやさんに、普段めーやさんを扱ってない1年の気弱な先生はあたふたしながら申し訳程度に叱ってくる。
アベ「はいはいせんせーも落ち着いて」
先生「君たち、な、何しにここに、というか入ってきたらダメだろう!使用中なの見なかったか?!」
プテ「いや〜僕らに関係ない話じゃないでしょ?」
めーや「ハイハイどいたどいた、俺らも介入するべきなんだよそこどいてー」
入口でめーやさんたちが先生とわちゃわちゃしているのをすり抜け、宵崎の方をむく。宵崎の母親は睨むような目をして俺らを見ていて、俺と目が合った瞬間立ち上がり、宵崎の前で大きな声を上げる。
七海母「あなたたちどんな顔で入ってきてるの?!うちの子をいじめて、そうやって応接室に断りもなく入ってきて!」
こういうのは相手にしないが吉。宵崎の方に寄っていく俺をはたこうとした手をかわしてそのまま宵崎の前に行く。
七海「え…し、椎名先輩?」
ねろ「うん、大丈夫?」
七海「えっ、と…」
どうしてここに、と俺の方を見る宵崎の顔を見て、改めて思う。
やっぱり俺は宵崎のことが好きなんだと。