《友達》※🐝×🦖
《ウェン》
僕とマナは仲のいい友達。そう、友達…なのに今、僕は
マナと恋人つなぎ…?している。なんで?さっきまで呑んでて
マナがちょいと酔ってきたなぁ、と思ってたら急に寄ってきて今。
マナは嬉しそうに僕の手を握ってみたり、触ってみたりして
ずぅっとにこにこ。まぁマナの笑顔は好きだしいいけど…
「ウェンの手はええなぁ〜」
ずっとこの調子なのは疲れてきた。だいたい僕の手のなにが
いいんだろう。けっこうごついし、傷だらけなのになぁ。
みんなからよく見た目に反してがたいとかはごついって。
うるせぇよって思うけどそれは僕も共感。なんかごついんだよね。
まぁギャップってことでいーじゃん?て思うけどさ。
そんなごつい手を触ってみたり握ってみたりしていいって
こいつはなんなんだ。マナは確かにメンバー全員好きそうだけど、
だからってそれが手まで行くの?それはちょっと…なんていうか。
手まで褒められるのは照れる。普通に褒められるだけでも
照れちゃうのに。ずっとマナは同じことしか言わないからどこが
いいか聞いてやろうか。みんなも気になるよね?
僕が聞いてあげるの。
「ねぇマナ〜?」
「なんや〜?」
ふわふわしてんなぁ…
「僕の手のどこがいいの〜?」
「… 」
…あれ、……もしかして聞いちゃダメだったかな…?
「ごめ、聞いちゃダメなr」
「……、や」
「え」
「なんで、分かっとらんのや」
「はぇ?」
え、なんで怒ってんの、ちょっとまって、え?え!?
わ、ちょちょ…え……?
「ま、マナ…?」
「なんや」
え、こわ…迂闊に話せないよ……
「なにして」
「教えてるんやろ」
へ?
「ほら、ウェンの手は綺麗でかっこいいねん」
「は?」
え何こいつ急に
「で、でも、傷だらけだし」
「それがかっこいいんやろ」
わかんねぇ
「マメだらけなのも、傷だらけなのも、沢山守ってきた証やろ」
っ……
「それに、…ほら手の甲とか……ちゅ」
…へ……いま、ちゅ…………は!?///ま、まってよ!!嘘でしょ…!?
「ま、まな!いま」
「なんや」
「今、いま!ちゅ…ちゅー……///」
「綺麗やからできることや」
「ぃや、そうじゃなくて!」
「なんや、真っ赤やな…可愛らしい」
それ、僕のいつものやつ!なんなの、今日おかしい……///
「まな…今日おかしいよ……///」
「…おかしいんは今日だけちゃうで」
「へ?」
「ウェンと仲良うなってからずぅっと…」
「こっちは…かた、お…も……ぃ…」
「…は////」
今片思いって……、へ、そんな、こと…あるわけないじゃん
だって、だって…そんな素振り……僕が気づいてないだけ…??
もぅ、どうすんの、これからまなとちゃんと話せる自信ないよぉ…
「…意識しちゃうじゃんか……//////」
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