一途『一途、人を殺したの。』
慎二『ひと、ころ、どういうこと、』
一途『慎二、ここから先を聞いても、慎二は一途と一緒にいれる?結婚して、子供とかできて、おばあちゃんおじいちゃんになるまで、ずっと一緒にいれる?』
慎二『話して。』
三奈『慎二に、全部言っちゃったの、?』
一途『うん。』
三奈『なんでー、三奈だけだったじゃん!』
一途『三奈、』
三奈『んー、』
一途『三奈は、私から離れないよね』
三奈『離れないよ。ずっと一緒だよ。あの日が来るまでね。』
一途『ほんと三奈はいい子だね。』
三奈『三奈は、慎二がいなくなってくれて嬉しいけどね』
一途『いつか、慎二とも笑って話せる日が来るといいんだけどね。』
三奈『期待はしちゃダメだよ。きっと、あいつには到底理解できないからね。』
一途『慎二には申し訳ないよ。』
一途『今日は疲れたなー、』
『いらっしゃいませ。』
一途『いらっしゃいました。』
『今日は何飲みます?』
一途『テキーラ、もらいます』
『結構お疲れですか。』
一途『うーん、こころ的な感じ。』
『飲んだら、上来る?』
一途『うん。行こっかな。』
『いいよ。今日はお客さんも居ないし、閉めちゃうね。』
一途『かなり飲んじゃったな。お代は?』
『俺からのサービスってことで。』
一途『じゃあ沢山サービスしないとね。』
一途『私、五郎さんの部屋好きだな。』
五郎『どーゆうところ?』
一途『照明とか、ウッドな感じ。落ち着く。』
五郎『もういい歳だしね。ごちゃごちゃしてたら、女の子呼べないしね。』
一途『一途の他にもいるんだ。』
五郎『そりゃいますよ。』
一途『一途、五郎さんすきだなー。』
五郎『おれもすきだよ』
一途『一途と五郎さんは、きっと一緒なんだよ』
五郎『一途ちゃんみたいに綺麗なの?』
一途『それは難しいかもね。』
五郎『若いっていいね。』
一途『うわー、一限すっとばしちゃった。』
五郎『ざんねん。』
一途『起きてたの?』
五郎『うんー、店の用事済ませちゃってた、なんか食べる?』
一途『フレンチトースト、バター多めで、』
五郎『朝から甘いねー、了解です』
一途『ねー、何時に開けるの?』
五郎『17時くらいかな。寝とく?』
一途『えー、迷うなあ。』
五郎『たまには映画でも見に行く?』
一途『映画?』
五郎『最近ね、新しく出来たんだよ』
一途『近かったら行きたいな』
五郎『行こっか。』
一途『おもしろかったね』
五郎『うん。おれはすきだった。』
一途『やっぱり五郎さんとは合うね。』
五郎『体もね。』
『お姉さん』
一途『ん、大丈夫でーす。』
『お姉さんってば』
五郎『すいませーん、隣彼氏いるんですよ、見えてますー?』
『一途、こっちみて。』
一途『んー、?』
こいつ、どっかで。
『おいで、一途』
一途『ごめん、五郎さん、今日、このまま帰るわ。』
五郎『え、だ、大丈夫?』
一途『またね。』
『ねえ、俺ん家、来る?』
一途『うん。』
一途『なんで、、なんでいるん、、』
『んー、言ったやろ。迎えいくって。』
一途『駿?、』
『誰と間違えてんの、俺は怜也やで。覚えとう?』
一途『どゆ、こと。』
怜也『新入生歓迎会、!俺が持ち帰ってんで?覚えとく言うてたでお姉さん。』
一途『怜、也』
一途『あ、』
怜也『思い出したな。お姉さん忘れっぽいんやな』
一途『てか、なんで名前知ってんの!』
怜也『歓迎会んとき、自己紹介してたやん』
一途『あ、』
怜也『忘れっぽいんやな笑』
一途『そう、かも。』
怜也『じゃあ、してみたら、思い出してくれる?』
一途『え、?』
一途『あんた、すごいな』
怜也『よく言われる。』
一途『チャラいんだ。』
怜也『うーん、まあまあ?』
一途『返答がチャラいな。』
怜也『てか、あんたってなに。怜也って呼んで』
一途『駿、』
怜也『ん?』
一途『駿って、呼んでもええ?』
怜也『さっきから誰なんそれ笑まあええよ笑』
一途『いや、昔の知り合いにそっくりやねん。』
怜也『へー、そんなことあるんや。』
一途『すごい似てるから、』
怜也『じゃあその駿くんに、俺はなればええん?』
一途『あんたはなれないよ。全然似てへんから』
怜也『どっちなん笑』
一途『てか、関西?どこ?』
怜也『俺は、兵庫やで。』
一途『兵庫のどこ!』
怜也『え、西宮。』
一途『わたしも、一緒。』
怜也『お!運命かもな。笑』
一途『あんた、ほんと。似てる。』
怜也『え、どっちなんほんま笑』
一途『いや似てへんわ。』
怜也『なんやねん!』
三奈『ねー、今日の学食混みすぎー、みんな1年生だね。一途、』
一途『ほんまやな。』
三奈『え、?一途、方言?関西弁?どした?』
一途『あ、ごめん。』
三奈『あー、なんか言ってたね。駿にそっくりな1年生やっけ?』
一途『そう。なの。』
三奈『そんなにそっくり?』
一途『でも、三奈は兵庫出身やのに、全然関西弁ちゃうな。』
三奈『私、田舎っ子だったからね。バレたくない。』
一途『そっかー。』
怜也『よっ!』
一途『あ、駿。』
怜也『もー、慣れへんわその呼び方笑』
三奈『うわ、そっくり。』
怜也『はじめまして!怜也でーす』
三奈『え、怜也?駿って、』
一途『すごいそっくりだからさ、駿って呼んでるだけ。』
怜也『ねー、しつれいやろ?』
三奈『性格は全く似てないね』
怜也『あんたも失礼やな!』
怜也『今日はどしたん。会いたいとか、珍しいな。』
一途『駿が知らんだけで、私結構甘えんで』
怜也『俺にも甘えてや。』
一途『あんたが駿になれたらね。』
怜也『性格教えて!』
一途『あんたと真逆。』
怜也『おい!ひどいでー、さっきまであんあんいうて』
一途『しばくで?』
怜也『俺は本気やぞ!』
一途『うーん、優しくて、性格はおっとりしてる。凄く真面目で、何かに集中したら、その事しか考えれなくて、私を、すごく愛してた』
怜也『へー、元カレか。』
一途『うん。』
怜也『すごいな、あんた付き合えるんや』
一途『昔はね。』
怜也『じゃあなってみよか?』
一途『あんたには無理やで』
怜也『なあ、俺の事好きになってや』
一途『は?』
怜也『俺、駿さんになってみる。』
一途『髪色変えないとだよ』
怜也『黒?』
一途『茶髪。』
怜也『月イチで通うわ』
一途『まってるじゃあ。』
怜也『そしたら、付き合う?』
一途『それは無理。』
怜也『えー、』