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#からぴちBL
璃寧_
1,318
夢来(ゆら)
『限界ホストは癒されたい』
第17話「俺の彼氏がホストに」
※二次創作・フィクションです。
※登場人物は全員成人済みの設定です。
〜どぬくside〜
……午前10時。
……もふくんの家。
……昨日は、8人でお泊まり会。
……みんなでゲームをして。
……いっぱい笑って。
……大人な夜を過ごした。
dn「……ぁ……」
…………。
……あれ?
dn「……もふ、く……」
……声が。
……出ない。
……いや。
……正確には。
……出そうとすると、かすれてしまう。
mf「……どぬ?起きた?」
……隣から、もふくんの声。
……俺は、ゆっくり振り向いた。
dn「……もふくん……声……」
……すると。
……もふくんの表情が、一瞬で変わった。
mf「……えっ、どぬ!?声どうしたの!?」
……俺が困った顔をすると。
……もふくんは、何かを思い出したように固まった。
mf「……もしかして、昨日……」
…………。
……俺は、じーっと見つめる。
mf「……ぁ、え。ごめん!!」
……もふくんが、勢いよく頭を下げた。
mf「……本当にごめん!無理させちゃったよね!」
……俺は、スマホを取り出した。
dn『もふくんのばかぁ!!』
mf「……うん。ほんとにごめん……」
……いつも落ち着いているもふくんが。
……今日は、ものすごく慌てていた。
……ちょっとだけ。
……面白い。
……でも。
……問題は、ここからだった。
〜じゃぱぱside〜
……リビング。
……俺は、ソファに座っていた。
……目の前には。
……申し訳なさそうなたっつん。
tt「……じゃぱぱ、ほんまごめん!!」
……俺は、腕を組んだ。
……そして、スマホに文字を打つ。
jp『昨日、あんなに激しくするから!!』
tt「……せやな……反省しとる……」
……その隣では。
……ゆあんも、うりも。
……声が出ないらしい。
ya「……ぁ……」
no「……ゆあんくん、喋らなくていいですよ!」
……なおちゃんが、慌てて水を差し出す。
no「……僕が代わりに話しますから!」
……さらに。
ur「……ん……」
hr「……うり!?大丈夫?ごめん、ほんとに!」
……ヒロくんまで、焦っていた。
…………。
……いや。
……ちょっと待って。
……これ。
……おれたち。
全員、声が出ないんだけど!?
……俺は、スマホを開いた。
jp『今日、予約めっちゃ入ってるんだけど!!』
…………。
……一瞬。
……全員が固まった。
ya『え、今日仕事!?』
ur『終わった……』
dn『ど、どうしよぉ!?』
……すると。
……もふが、申し訳なさそうに口を開いた。
mf「……俺たちにできること、ある?」
……俺は。
……その言葉を聞いて。
……あることを思いついた。
……そして。
……ゆっくり、笑った。
jp『……あるよ』
tt「……ん?」
……俺は、4人を見つめた。
jp『今日、俺たちの代わりに出勤して!』
…………。
mf「……え?」
tt「……はあああ!?」
no「……僕たちが、ですか?」
hr「……え、俺も!?」
……俺は、大きくうなずいた。
……だって。
……他に方法がないんだもん!!
〜もふside〜
……午後5時。
……ホストクラブの控室。
……鏡の前には。
……スーツ姿の俺たち4人。
……もふ。
……たっつん。
……なおきり。
……ヒロ。
……全員、代理ホストとして出勤することになった。
tt「……いや、まさかこんなことになるとはなぁ……」
hr「……俺、まだ緊張してるんだけど笑」
no「……皆さんに楽しんでいただけるよう、頑張りましょう」
mf「……うん」
……俺は、鏡を見た。
……少し着崩れたスーツ。
……整えた髪。
……そして。
……胸元の名札。
……なんだか、不思議な気分だった。
……すると。
……後ろから、袖を引っ張られた。
……振り向くと。
……どぬが、俺を見上げていた。
mf「……どぬ?」
……どぬは、スマホを差し出す。
dn『……かっこいい』
……俺は、少し笑った。
mf「……ありがとう」
……すると。
……どぬが、俺のネクタイを直してくれた。
……慣れた手つき。
……さすが、No.1ホスト。
……そして。
……最後に、俺の胸元を軽く整える。
dn『……お客さんを笑顔にしてきてね』
mf「……うん。頑張る」
……どぬが、もう一度スマホを操作する。
dn『でも、ちょっとだけ心配』
mf「……何が?」
dn『もふくん、かっこよすぎるから』
…………。
……俺は、思わず笑ってしまった。
mf「……大丈夫」
……そっと、どぬの手を握る。
mf「……俺が帰ってきたいのは、どぬのところだけだから」
……どぬの頬が、赤く染まった。
……その表情を見て。
……俺は、もう一度微笑んだ。
……よし。
……頑張ろう。
〜たっつんside〜
……午後7時。
……開店。
……俺は、最初のお客さんの席についた。
客「……あれ?今日は新人さん?」
tt「……せやねん!今日だけ助っ人で来たんよ!」
客「……えー!関西弁なんだ!」
tt「……せやで。珍しい?」
客「……うん!なんか話してて楽しい!」
……よかった。
……なんとか、話せてる。
……お客さんが、にこにこしている。
……すると。
客「……たっつんくんって、すごく明るいね!」
tt「……ほんま?ほな、今日はいっぱい笑って帰ってな!」
客「……もう!そういうこと言うの上手!」
……俺は、笑った。
tt「……まだまだこれからやで?」
……すると。
……お客さんが、嬉しそうに笑った。
客「……次もたっつんくん指名したい!」
…………。
……え?
……もう!?
……俺、まだ出勤して30分やで!?
〜ゆあんside〜
……控室。
……俺たちは、スマホに文字を打ちながら。
……店内の様子を見守っていた。
……すると。
……なお兄のいるテーブルから。
……楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
客「……なおきりくんって、ほんと王子様みたい!」
no「……ありがとうございます」
客「……声も優しいし、話し方も丁寧!」
no「……そう言っていただけると嬉しいです」
……なお兄は、にっこり笑った。
no「……でも、僕は皆さんが楽しんでくださるのが一番嬉しいですよ」
…………。
……は!?
……なお兄!?
……そんなこと言えんの!?
……俺は、スマホに文字を打った。
ya『なお兄、ホスト向いてるじゃん!!』
……隣のうりが、俺の画面を見る。
ur『お前の彼氏、強すぎ』
……いや。
……分かってる。
……分かってるけど!!
……なんか!!
……めっちゃ悔しい!!
〜ヒロside〜
……午後8時。
……俺は、お客さんと話していた。
客「……ヒロくんって、なんか安心するね」
hr「……ほんと?それは嬉しいな」
客「……聞き上手だし、優しいし!」
hr「……ありがとう。でも、俺も話してて楽しいですよ」
……すると。
……お客さんが、少し照れたように笑った。
客「……そういうこと自然に言うの、ずるい!」
hr「……え、そうかな?笑」
……正直。
……まだ緊張してる。
……でも。
……お客さんが楽しそうだと。
……俺まで嬉しくなる。
客「……ヒロくん、また会いに来てもいい?」
hr「……もちろん。また話せたら嬉しいです」
客「……やった!」
……お客さんが、嬉しそうに笑った。
……よかった。
……ちゃんと接客できてるみたい。
……でも。
……まさか。
……このあと、もっと大変なことになるなんて。
……このときは、思っていなかった。
〜うりside〜
……午後9時。
……俺は、控室のソファに座っていた。
……スマホには。
……店内のスタッフから届いたメッセージ。
『ヒロさん、追加の指名希望入りました!』
…………。
……は?
……追加?
……俺は、画面を二度見した。
……さらに。
『もふさんも、次の席から指名希望です!』
…………。
……いや。
……待て待て待て。
……代理だよな!?
……今日だけの!!
……俺は、隣のどぬを見た。
……どぬも、スマホを見つめて固まっている。
dn『もふくん、また指名入った……』
ur『ひろくんも……』
……俺たちは、顔を見合わせた。
……そして。
……同時に、スマホを伏せた。
…………。
……なんなんだよ。
……俺たちの彼氏。
……人気出すぎだろ!!
〜もふside〜
……午後10時。
……俺は、二人のお客さんの席についていた。
客A「……もふくんって、落ち着いてるよね」
mf「……そうですか?」
客B「……うん。なんか安心する!」
mf「……ありがとうございます」
……ふと。
……お客さんのグラスが空いていることに気づいた。
mf「……お飲み物、追加されますか?」
客A「……あ、お願い!」
……スタッフに注文を伝える。
……すると。
客B「……え、気が利く!」
客A「……もふくん、絶対人気出るよ!」
……俺は、少し笑った。
mf「……ありがとうございます」
……すると。
……お客さんが、身を乗り出した。
客A「……ねぇ、明日もいる?」
mf「……明日は、まだ分からないんです」
客B「……えー!また指名したい!」
…………。
……俺は、少し驚いた。
……そんなふうに言ってもらえるなんて。
……思ってなかった。
mf「……そう言っていただけて、嬉しいです」
……すると。
……お客さんたちは、顔を見合わせた。
客A「……絶対また来ようね!」
客B「……うん!!」
……なんだか。
……すごいことになってきた。
〜じゃぱぱside〜
……午後11時。
……俺は、控室で。
……今日の指名希望を確認していた。
…………。
……え。
……ちょっと待って。
……もふ。
……たっつん。
……なおきり。
……ヒロ。
……全員。
……追加指名が入ってる。
……しかも。
……お客さんから。
……次の出勤予定を聞かれているらしい。
…………。
……これ。
……すごくない!?
……俺は、モニターを見た。
……たっつんは、明るいトークでお客さんを笑わせている。
……なおちゃんは、丁寧な接客で人気。
……ヒロくんは、落ち着いた雰囲気でお客さんを安心させている。
……もふくんは、自然な気遣いで指名が続いていた。
……俺は、思わず笑った。
……こんなに。
……ホストに向いてるなんて。
……思わなかった。
……そして。
……あることを思いついた。
〜どぬくside〜
……午前0時。
……営業終了。
……控室の扉が開いた。
tt「……いやー!疲れたわ!!」
hr「……俺も!緊張したー!」
no「……でも、楽しかったですね」
mf「……うん。いい経験だった」
……彼氏組4人が、戻ってきた。
……すると。
……じゃぱぱが、スマホを見せた。
jp『みんな、お疲れ様!!』
……俺たちは、拍手した。
……ゆあんくんが、なお兄に駆け寄る。
ya『なお兄、人気すぎ!!』
no「……ふふっ。ゆあんくん、見てたんですか?」
……ゆあんくんが、大きくうなずく。
no「……でも、僕が一番会いたかったのは、ゆあんくんですよ」
……ゆあんくんが、真っ赤になる。
……その隣では。
……うりが、ひろくんの袖を引っ張っていた。
ur『ひろくん、楽しそうだったな』
hr「……うん。でも、うりがいつも頑張ってるの、改めてすごいと思った」
……うりが、少し驚いた顔をする。
hr「……ほんと、尊敬してるよ」
……うりは、照れくさそうに目をそらした。
……そして。
……じゃぱぱは、たっつんにスマホを見せる。
jp『俺の店で、俺より人気出ないでよ!?』
tt「……ははっ!それは無理かもしれんなぁ!」
……じゃぱぱが、笑いながらたっつんの肩を叩く。
……俺は。
……もふくんの前に立った。
mf「……どぬ?」
……スマホを取り出す。
dn『もふくん、すっごく人気だったね』
mf「……そうみたいだね」
dn『……ちょっとだけ、嫉妬した』
……すると。
……もふくんが、優しく笑った。
mf「……そっか」
……そして。
……俺の手を握った。
mf「……でも、俺が一番夢中なのは、どぬだけだよ」
…………っ!!
……ずるい。
……ほんと。
……ずるい!!
……俺は、もふくんの肩に。
……こつんと額を預けた。
……すると。
……じゃぱぱが、突然。
……パンッ!!
……手を叩いた。
……全員が振り向く。
……じゃぱぱは。
……スマホを取り出した。
……そして。
……画面に大きく文字を打った。
jp『ねぇ、みんな。ちょっと相談があるんだけど』
mf「……なに?」
tt「……どしたん?」
no「……どうされました?」
hr「……何かあった?」
……じゃぱぱは。
……にやっと笑った。
……そして。
……スマホを、俺たちに向けた。
jp『もふくん、たっつん、なおちゃん、ヒロくん。正式にうちのホストにならない?』
…………。
……え?
……ええええええええ!?
――第17話 END――
今回は、お泊まり会の翌日にホスト組が声を枯らしてしまい、彼氏組が代理出勤する回!!
申し訳なさそうな彼氏組だったのに、いざ出勤したら全員大人気!!
もふくんは気遣い、たっつんはトーク、なお兄は優しさ、ひろくんは聞き上手なところで、それぞれお客さんの心をつかんじゃいました!!
そして最後は、じゃぱぱから正式入店のお誘い!
次回、第18話は……。
「8人そろって、」
4人は正式にホストになるのか!?
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コメント
1件
わぁ……もう、面白かったです!🤍 お泊まり会の翌日に声ガラガラになっちゃうの、めっちゃリアルで笑っちゃいました(笑)。でもそこから彼氏組が代理出勤して、それぞれの魅力で大人気になる展開、すごく良かったです。もふくんが「俺が帰ってきたいのは、どぬのところだけ」って言うシーン、ずるいくらい甘くて胸がきゅっとなりました…💘 最後のじゃぱぱからの正式入店のお誘い、どうなるのか続きが気になりすぎます! 4人の彼氏たちがホストになっちゃうのかな…次の話、楽しみにしてますね🌙