今は、24時15分。
まだ仕事する、と言って聞かないないちゃんを無理矢理ベッドに連れ込み、布団を被せる。
「まだ仕事残って…」
「ツアーもあるし体調崩したら元も子もないんだから!はい!寝る!」
ピシッと指を立て、ちょこっとないちゃんを叱るとはぁいと渋々頷いた。
「……あっつ、……」
「ホアァッッッッ!?!?!?」
やっと寝てくれる、と安心したのも束の間。
ないちゃんは、暑い、と呟き、パジャマを脱ぎだした。
「……別に銭湯とか行ってるし、今更じゃない?なに照れてんの、えっち」
「は?!いや、そうじゃなくてさ!?」
「はいはい、おやすみなさーい」
僕が必死に弁明しようとすると、ないちゃんはすやすやと眠りについてしまった。
「……警戒心が無いんだってば。僕だって男なんだよ……?」
気持ちよさそうに眠っているないちゃんの頬をすっと撫で、唇に指を置く。
最近の忙しさもあり、保湿が行き届いていないのか少しガサついていた。
顔を近づけ、ぺろっと舐めれば、ぷるっと潤うないちゃんの唇。
寝顔、下着のみの身体。
こんな無防備な姿を見続けていたらおかしくなっちゃいそうで、顔を背け。
「おやすみ」
と、呟き夢の世界へ落ちていった。
ぅ、え、は、……?
いむ……寝た……?
あ、どうも、ないこです。起きてました。
いや、誰でもの◯太くんじゃないんだからそんなすぐ寝れるわけないじゃないですか。
まぁ、それ以外にも起きていた理由はあるんですけど……。
……いむに、…襲ってほしかったのにな……。
そのために、こんな格好したのに!
なにが、『僕だって男なんだよ……?』だ!男なら襲えや!!!
まだ、舌の感覚が残ってる唇に指を置く。
「……ヘタレ。」
静まり返った寝室に、声が響いた。
コメント
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うわーーー、すきだーーー。!!ほとけっちの意気地無し!!ぐちゃぐちゃにしちまえよ!!欲望のままに!!()