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風子さん……なんてことを……終わった……
そう思うと同時に
「なんやソレ?」
夫が、体ごと私の方へ向いた。
「中西さんは知らなかったの?珈琲大陸で、既婚者合コンというイベントがあるみたいですよ?」
「俺は直美に聞いてるんや」
夫は風子さんを黙らせると
「直美」
と、私の肩を掴んだ。
「マスターの考えた……集客イベントやって…まだ1年もやってへんみたいやけど、ぇっと……週に1回、朝だけっていうイベント」
「合コンってことは、出会いを求めた男と女の集まりやろ?」
目が怖いって……
「まあまあ、中西さん、奥さんが悪いことしているわけではないから……」
「秋山さん、そんなんは当たり前なんですよ。でも、出会いを求めた男が直美を見つけたらアカンでしょ?そういうことのないように、知った人の店で、カウンター内から出るなって言うてあるのに、そんな男を呼び寄せるイベントを……先輩は俺に隠してたな?直美、もう仕事は終わりや」
やっぱり……そうなるよね。
「先輩に文句言わんと、辞めるだけでは気が済まん。行くぞ」
「えっ……?」
ぐいっ、と立たされたけれど
「ちょっとっ、待って。今から?」
どんな勢いだ……
夫を見ても、怖い顔をしているだけ。
「辞めるって連絡するから」
「俺がする」
「それも電話でもええやん」
「アカン。ムカつく……」
えぇ……っ……どうしよう……
風子さんたちを見ると、二人とも完全に引いている。
「あの……中西さん。いまから行かれます?」
恐る恐る、風子さんが聞くと
「はい」
と、夫は即答。
「そんなん無理。ここの片付けもあるし、亜優もいるし」
「優先順位を考えろよ、直美!」
いやいや、それはあなたでしょ?
思うだけで言えない私の耳に、再び風子さんの声が聞こえた。
「あの……亜優ちゃんがよかったら、お泊りしてくれていいけど……ね、パパ?」
コメント
1件
うわっ…=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)ヒィィィィィ ハルくんやっぱりコワイわ💦